GEM26(FLAWED GEMS)
デジタル・リマスター。
これだけ質の高い英オルガン・ハードなのに・・・なぜ、ドイツでしかリリースされなかったのか? コロシアムをより叙情的にしたような逸品ですよ、これ。
イギリスのオルガン・ハード・グループ、ロンドンで録音されながらドイツのみでリリースされた71年作。力強くドライヴ感溢れるリズム隊と、R&Bが土台にあるハード&グルーヴィーなオルガン、タメの効いたブルージーなギター、太い喉を聴かせるエモーショナルなヴォーカルによるアグレッシヴなオルガン・ハード。リリカルなピアノと哀愁のメロディが胸に染みる、PROCOL HARUMを彷彿とさせるバラードも魅力的。土の香り漂う豊潤なメロディは絶品の一言。なぜにイギリス本国でリリースされなかったのかが不思議な充実の一枚。
ドミニカ共和国出身のキーボード奏者Julian Jay Savarinを中心とする5人組シンフォ・ロック・バンド、70年作
73年作、メロトロンが広がるリリカルでメロディアスな英ロック、名作です
「ベガーズ・オペラ+ディープ・パープル」、アメリカのグループながらイギリス的な魅力に溢れた名作、70年リリース
はらはらと枯れ葉舞うような、哀愁のハモンドを聴かせる作品を集めました。
くすんだトーンのオルガンが描く幻想的なオルガン・プログレを世界中から選りすぐってご紹介いたしましょう。
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英国・鈍色のkey.にむせかえった。(4 拍手)
らじおすたーの喜劇さん レビューをすべて見る
おおむかし、AIN SOPHのネクサスからのデヴュー盤LPの帯裏におよそ30近くの英国プログレ系のバンドが列挙されていました。「これらバンドが好きな方に絶対お薦め!」といった恐ろしいキャッチ・コピー(笑、まだブリテイッシュ集成がでるまえだからな〜)。私は逆にこの帯に載っていた自分の未知のバンドを全部聴くことに命をかけたわけです。全部聴いていくなかで「共通点はどこだ?」と勉強したものでした(わからないことばっかりだったけどね...)。
このバンドに近い雰囲気のものも挙げればきりがないでしょう。英国声+鳴りっぱなしのハモンド+さりげなく響く哀愁のピアノ+グルーヴィー&ハード&クラシカルなメロ...たいへん品のある、お洒落な英国ポピュラー音楽ですから、みなさん必ずやどっかで聴いたことがある「70年代」と安心されると思います。
「独だけの発売のサンディ?」...どっかで耳にしたなあ、と思っていたわけですが、背ジャケのライナー読んで慌てて平野和祥氏監修「ブリテイッシュ・ハード・ロック」でJODY GRIND調べました。やっぱり、あった!、Dr.のPete Gavinは2ndの「Far Canal(1曲目最高!)」のあと、このバンドに参加したんですね〜。インナーは原盤(Bellaphon)のままの独逸語だから読めないのが残念...。