GEM40(FLAWED GEMS) 【2011年発売CD】
「時代はブルーズ・ロックなんて忘れようとしているのに、彼らのアイドルはエルモア・ジェイムズやマディ・ウォーターズだったのでしょう。すさまじいアナクロ感覚とファズ・ギターの嵐、おまけにボーカリストが濃い濃い。」byたすけさん
アメリカ出身、TOUCHのメンバーを中心に結成したグループ。74年作。リフ&ソロともに鋭角なフレーズで畳みかけるギターを中心に、エネルギッシュにシャウトする存在感抜群のヴォーカル、ヘヴィ&アグレッシヴなリズム隊が一体となった、熱気ムンムンのスリリングなハード・ロック。ギターの音が素晴らしく、高音寄りのヌケの良い歪みは最高の気持ち良さ。
71年リリース、疾走感の中にも哀愁を忍ばせたブルース・ハードの名作
アメリカを代表するヘヴィ・ブルース・ロック・バンド、70年作1stと71年作2nd
ツェッペリン・タイプの米ハード・ロック・グループ、73年作
70年リリース、スピーディー&アグレッシヴな米ハード・ロック、元祖HR/HMの有力候補!
キレ味抜群のハード・エッジな演奏とフックに飛んだメロディにグッとくるカナディアン・ハード、72年作
アメリカならではのパワーと豪快さ溢れるハード・ロック作品を厳選してご紹介!
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音を丸くしようなんて考えたこともないでしょう。(6 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
LAを拠点に活動していた4人組の74年唯一作。時代はブルーズ・ロックなんて忘れようとしているのに、彼らのアイドルはエルモア・ジェイムズやマディ・ウォーターズだったのでしょう。すさまじいアナクロ感覚とファズ・ギターの嵐、おまけにボーカリストが濃い濃い。ピート・フレンチとクリス・ファーロウが握手を求めてきそうです。6. Suffer なんてずっと歪んだギターの単一リフです。ドラムズも輪をかけて無愛想。(サイモン・カークを思い出します。)ところがボーカルが一通り歌い終えると、ギター、ドラムズが狂ったようにのたうち回るのです。ギターのジョーイ・ニューマンって、思い出したらBlue Mountain Eagleにもいらっしゃったではないですか。
彼らは残酷なまでにシーンから無視されるわけですが、当然の報いという気もいたします。音を丸くしようなんて考えたこともないでしょう。バンド名のStepsonは、(実子でない)息子という意味らしく、表紙になっている心を開かなそうな4人のガキ(失礼)のままです。ところが不思議なもので、21世紀になってみてこの音を聴くとホワイト・ストライプスの前をひた歩いている気もしてくるのです。