QUELLA VECCHIA LOCANDA/IL TEMPO DELLA GIOIA
74年作、クラシックの豊かな素養を発揮する美麗ヴァイオリンをフィーチャーした、イタリアン・クラシカル・ロックを代表する傑作!
1,290円(税込1,419円)
レコード・コレクターズ2017年3月号『ブリティッシュ・ハード・ロックの誕生』特集連動ジュークボックス!
まずはプログレッシヴ・ロック系編からピックアップいたしましたよ~。お楽しみください!
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ハード・スタッフのファンのかた、聞き逃していませんか(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ドゥカンとみぞおちの辺りに来る重いギターと言えば、ジョン・ドゥカン。このトリオ編成のアンドロメダを、わたしはこよなく愛しています。ジ・アタックの頃から演奏する「トゥー・オールド」から始まって、ちょっと比類ないぐらいの乱暴なハードロックを聞かせます。もし、ハードロックをこれから勉強したい、というかたがいらしたら、ツェッペリンよりパープルより、このCDを先に聴かせたいぐらいです。イスラエルのジェリコ、ドイツのナイト・サンに対抗できるのは英国ではアンドロメダとハイ・タイドしかいないのでは。
重いだけでなく、メロディにほろ苦さがあるのも彼らの特徴です。ボレロやホルストを演奏する懐の深ささえ持ち合わせています。わたしはこのCDを聴くとき、何度川平慈英の「くぅ〜」を出しているかわかりません。苦さと深さはエチゴビールのようです。ご存知ですか、エチゴビール。
ジョン・ドゥカンは素晴らしいギタリストのわりに成功に恵まれなかった人で、アトミック・ルースターでもハード・スタッフでもカルト的人気しかつかんでいません。ただ幸いなことに亡くなる直前かなりの音源を放出してくれています。デモ音源含めてかなりのところまで聴くことができます。ステイタス・クオーのフランシス・ロッシとデュオ作さえ残しています。ぜひドゥカンの功績を味わってください。お願いします。