SC11075(SUNDAZED) 【99年発売CD】
Jefferson Airplaneの中核的存在?Quicksilver Messenger Serviceの最初期メンバー??Moby Grapeのギタリスト???ソロでは「米国のSyd Barrett」とも評される????だとー!?
Jefferson Airplaneの中核的存在として、Quicksilver Messenger Serviceの最初期メンバーとして、またMoby Grapeのギタリストとしてもカルト的な人気を誇った、ALEXANDER SPENCEがナッシュビルで完成させた69年発表の唯一のソロ・アルバム。Tom Waits、Robert Plant、Beck、R.E.M等が、こぞってファンを表明するのも納得の穏やかで味のある作風は、米国のSyd Barrettと評されることも。個人的には、そこまでマッドなものではなく、私的な感情を朴訥と呟くかのような落ち着いた作風です。上記バンドのファンの方は、是非一度味わってみてほしい一品です。
STEVE GOODMAN/STEVE GOODMAN AND SOMEBODY ELSE'S TROUBLES
シカゴ出身のSSW、71年デビュー作と72年作2nd、2ndにはディラン(変名)やマリア・マルダーがゲスト参加
745円(税込820円)
夜にしんみり聴きたい。メランコリックなアシッド・フォークをピックアップ。
メランコリックなアシッド・フォークをカケレコ棚よりピックアップいたしました。
MEET THE SONGS 第28回 ALEXANDER SPENCE の『OAR』
クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス、ジェファーソン・エアプレイン、モビー・グレイプを渡り歩き、多くのミュージシャンに影響を与えたALEXANDER SPENCEのソロ作『OAR』をピックアップ
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病気が完治しなくても望みを捨てないで(5 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
異様な肌触りをもったレコードです。スペンスがギター、歌ばかりでなく全部の楽器をこなしていて、正気と狂気の間をふらふら歩く弾き語りが続きます。アクースティックなものが多いでしょうか。けしてBGMやイージー・リスニングにはなりません。ジェファーソンやモビー・グレープを聴いていたリスナーだったとしても、この盤を聴く参考にはあまりならないような気もします。わたしはモビー・グレープのメンバーが彼のことを強くリスペクトしているのを知って、この盤にたどり着きました。
彼はモビー・グレープのメンバーを斧で殺そうとした行いで、病気が明らかになり、しばらくの間病院で過ごし、結局は完治しなかったようなんです。この盤は、ナッシュビルで録音。レコーディングにはニューヨークからチョッパーで行ったと書かれています。ある意味では人懐こく、一方で神に許しを請うような歌詞です。彼が自分の暗部に目を向けていたことは明らかです。セラピーのような意味合いで、この盤の制作にのぞんだかも知れません。
わたしはロックという音楽の、こうした側面におののくと同時に、たしかな手ごたえを感じています。ファッションや生活のBGMにしたい人は、別の音を聴けばよろしい。ストレス耐性が弱く、対人関係に悩み、絶えずセルフ精神分析と通院を繰り返している自分にとって、他人事とは思えない音楽であります。