オランダ出身のジャズ・ロック・バンドが74年にリリースした唯一のアルバム、「職人的アンサンブル」と呼ぶべき鮮やかな技巧の応酬がただただ心地よい好盤!
2,390円(税込2,629円)
ジェフ・ベック『ブロウ・バイ・ブロウ』から出発、ファンキー&グルーヴィーな70sブリティッシュ・ロックを探索♪
米憧憬の70s英国ロックより、ファンク要素を取り入れたグルーヴィな作品をご紹介したいと思います♪
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バンドにとってこれ以上不吉なタイトルはない(0 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ファースト作のネイチャー路線はどうしたんだ、と言いたくなるアダルトな表紙です。もうこれ以上会わないほうがいいわ、というタイトルの如く大人向けのフュージョンを目指した音です。なら、ハミングバードはもういいや、ってリスナーが去ってしまうことは考えなかったのでしょうか。会わないほうがいい、と言うなら、そのやる気満々の衣装はどうなの、と突っ込みたくなります。
表紙をいじるのはこれぐらいにして、音のほうは、70年代らしい密度の濃いファンク・フュージョンでございます。密度の濃い、というのは悪口で、楽器を重ねすぎているんです。マックス・ミドルトンの声を売り込もうという魂胆なら、もっとリズム・パートは控えめでも良いのでは。特にベースはセカンド・メロディまで弾いているので、少々うるさいです。
で、やっぱり、ジェフ・ベックのいない影を感じてしまうのでございます。だいたいギターからして、伴奏しか弾いていません。かと言って鍵盤が主張するのかと言えばそうでもなく、ベースの独壇場になる場面が多いです。BGMとしてはうるさいし、かと言って集中して頭を揺らす音楽でもない。(第二期ベック・グループを聴き足りないとき、出してしまう盤ではあります。)もうこれ以上会わなくてもいいわ、なのです。