FRANK ZAPPA & THE MOTHERS OF INVENTION/ONE SIZE FITS ALL
75年作、黄金期とも云われる鉄壁の布陣による無国籍フュージョン/アヴァン・プログレの大傑作!ザッパ入門の一枚としてもオススメです☆
640円(税込704円)
アーティスト名と曲名を元に、CDデータベースから曲目を自動取得しています。ボーナス・トラックなどが反映されず、実際のCDとは曲目が異なる場合がございます。ご了承ください。
1. ガールズ・ガールズ・ガールズ |
2. トラブル・イン・ホンコン |
3. ピープル・イン・ラヴ |
4. ココナッツ |
5. ジャカランダ |
6. 二人のシャンペン・グラス |
7. マイ・カインド・オブ・ガール |
8. パナマ |
9. ストップ・ザット・マン |
10. 懐かしきニッケルオデオンの響き |
「音楽歳時記」 第四十五回 10月23日 電信電話記念日 文・深民淳
音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
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粋(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ニッケルオデオンを辞書で調べると、5セント(ニッケル貨)で一日中映画を見ることのできた小劇場(たいていは、既存の店舗を改装している)と出てきます。映画はサイレントであり、演奏者や弁士がついたものでありましょう。面白いと思ったのが、この形態が現れたのが英国や仏国でなく米国の風俗であったこと。仏国のボードビル、英国のミュージック・ホール、米国のニッケルオデオンが都会や田舎都市でお客の奪い合いをしていたわけです。これを楽器の名前にしたのがセイラーで、LPタイトルにしたのがハドソン・フォードです。
75年にこの作は出ていて、当然リスナーはセイラーの音楽的出自などわかりませんでした。ただただ異世界といいますか、世界の断層を垣間見たようなショックを味わいました。「ガールズ・ガールズ・ガールズ」は、英国で爆発的に受けていて、カセットに録音したわたしは、強烈な「フランス」を感じたもんです。
今でこそセイラーはニッチ・ポップというカテゴリーに収まっています。しかし、2001年にエピックが「洋楽秘宝館」シリーズで出すまで、みんな忘れていたと思いますよ。その証拠に彼らのファーストの単体CDをずっと探していて、見つからないですもん。初めて聴くのに「懐かしい」って、強烈な個性だと思います。