70年発表、プログレと言えばこのジャケ!A面の大作、B面の小曲集ともに美しく気品ある佇まいの名曲で固められた傑作
68年2nd、『イン・ロック』『マシン・ヘッド』へと続く栄光のバンド史において、もっともっと語られるべき確かな一歩
緊張感と幻想性が同居する英プログレッシヴ・フォーク、69年作
英いぶし銀フォークSSW、ハーヴェストよりリリースされた70年作2nd
盟友ワイアットとのデュエットで聴かせる表題曲は必聴、72年発表の3rdアルバム
ブリティッシュ・アンダーグラウンド・シーンの重鎮バンド、69年作
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酒飲まなくてもアルコホリック(0 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
緻密に設計してやっているのか、悪乗りで感覚的にやっているのか全然わからないのがロイ・ウッドという人。音楽の才能も演奏技量も抜群なのは誰にでもわかります。ところが、この盤については、グラムだろう、ぐらいの軽い感覚で聴いては火傷します。やっているのは十分「異端」だと思うんです。前衛じゃなくて。ポップなのは間違いない。でも、サックス3本にチェロをバンドサウンドに足す、という誰もやったことないアプローチをしているので、最初は圧倒されるだけです。いいのか悪いのか、好きか嫌いかも最初判別できませんでした。
ムーブとELOについてご存知ない方は、おられないと思います。…が、ロイ・ウッドの正体を見破っていらっしゃるかた、おられますか。のちに大衆化するジェフ・リン路線に、袂を別ったのがロイ・ウッド。
いや、ウィザードの映像を見ると、グラム・バンドとして人気あったようなんです。異形の怪物のようなウッドのいで立ちには恐怖さえ覚えます。分厚い音を出すのが彼の目的で、そこを十分歪んだ巨音のギターがのたうちます。シングルの路線と、このロングプレイは、はっきり別モノです。クラシックの重厚な弦楽は出るし、サックス吹きまくりはあるし、プレスリーの物真似は出てくるし。聴き通すには、かなりの体力を使います。終わった時にはへとへとになります。ハードロック・ユーザーなら「マスト」です。2023.12.03