精緻な作曲能力で、唯一無二のドラマチック・ソングを作らせたら右に出る者はいないとまで言える、STEELY DANの文句なしの大傑作。CDをセットして再生するだけで、そこはもう黄昏から夜の帳へと向かうニューヨークの夜景が一面に広がるかのよう。「我々は、最初のテレビ世代で、テレビの映像とともに流れている音楽、また映画のサウンドトラックとして使われているチープなジャズやジャズまがいのものに、とても影響を受けているんだ」と後にDonald Fagenが語ったように、ここにあるのは、日常の生活空間の中で奏でられるとある架空のサウンドトラックと言っても良いのでしょう。後に隆盛を誇るAORとは一線を画した、真に新しい音楽を創造しようとした彼らの気迫とセンスが溢れる、限りなく瀟洒な一枚です。
VELVET UNDERGROUND (VELVET UNDERGROUND & NICO)/VELVET UNDERGROUND AND NICO
言わずと知れたロック史上最重要アルバムの一つ、67年1st
1,010円(税込1,111円)
QUELLA VECCHIA LOCANDA/IL TEMPO DELLA GIOIA
74年作、クラシックの豊かな素養を発揮する美麗ヴァイオリンをフィーチャーした、イタリアン・クラシカル・ロックを代表する傑作!
1,290円(税込1,419円)
COLUMN THE REFLECTION 第68回 〜 今年も過ぎ行き冬の到来、そして新たな年に向かう今 「マイ・プレイ・リスト〜冬の歌〜」セレクション 〜 文・後藤秀樹
音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「Column The Reflection」!今回は、氏が好きな「冬の歌」14選をお届けいたします。どうぞお楽しみくさだい☆
歌詞にお酒が出てくるスティーリー・ダンの曲TOP10-米音楽サイトULTIMATE CLASSIC ROCK発表
聴いていると飲みたくなる?!歌詞にお酒が出てくるスティーリー・ダンの曲TOP10をピックアップ
米音楽サイトULTIMATE CLASSIC ROCKが発表した【STEELY DANのTOP10ソング】
米音楽サイトULTIMATE CLASSIC ROCKが発表した【STEELY DANのTOP10ソング】をピックアップ!
MEET THE SONGS 106回 STEELY DANの『KATY LIED(うそつきケイティ)』
今日の「MEET THE SONGS」は、米ロック界一の完璧主義ユニット、スティーリー・ダンによる75年リリースの4th『KATY LIED(うそつきケイティ)』をピックアップ!
帯【無】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯無、ケースツメ跡あり、カビあり
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
秋の夜長にスティーリー・ダン(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
お恥ずかしい話で、山口小夜子さんがモデルを務めるこのカバーデザインが、ただの紐にしか見えなかったわたしです。彼女の着る衣装が漆黒のバックに溶け込んでいる、と知ったときの驚き。藤井秀樹さんの意図に完全にやられてしまったわけです。山口さんは07年に、藤井さんは10年にこの世を去られています。このLPが発表された頃、わが国のアート界隈は活況を呈していた印象があり、懐かしいです。ただタイトル曲「エイジャ」の舞台は中国であり、わが国とは関係ありません。
この盤の何よりの凄みはリズムにあります。それも従来の変拍子ばしばしの凄みではありません。「バック」として完璧に機能しているのが、チャック・レイニーと無敵ドラマー5人衆。上物を聴かなくとも上等なリズムに身を任せているだけで幸せいっぱいになるんです。それにしてもスティーブ・ガッドやポール・ハムフリーを曲のテイストで使い分けるなんて、贅沢ですよね。ギャラが安い人たちではないのに。ギターなんてカールトンとリトナーをダブルで使っています。まあ、プレイヤーがどうのこうのと言うより、フェイゲン=ベッカーの世界観が、嫌味や皮肉なしに聴けるのがこの盤のよいところです。
この頃、ジャズを何から聴こうとよく海外サイトでバイヤーズ・ランキングを探しています。普通にこの盤に出会うんです。ジェフ・ベックさえ出てこないのに。2023.11.23