【真夏のサイケデリック探検隊Vol.3】けだるい夏の午後に聴きたい、けだるげサイケ・フォーク&フォーク・ロック選
愛の夏、サイケの夏!今回は夏休みという事で、ついつい昼寝をしたくなってしまう「けだるい夏の午後」にピッタリのサイケ・フォーク&サイケ・フォーク・ロックをセレクトいたしました。
ニック・ドレイクがどんな音楽に影響を受けていたのか、生い立ちから紐解きました。
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
「フォーク・ロック界のジミヘン」の異名をとる黒人ミュージシャンArthur Lee率いるLA産サイケ・フォーク・ロック・バンド。「黒人音楽とザ・バーズとの邂逅」と云われた1stにも劣らぬ67年作2nd!
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苦味と激情(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
グラス・ルーツやストーンズに影響を受けたガレージ・バンドが、このファースト作です。アーサー・リーの書く曲には、甘さだけでなく苦味があり、バーズやドアーズの曲調と比較すべきものです。「フォークロック界のヘンドリックス」という評は、アーサー・リーに失礼。彼らのデビューは66年であり、ヘンドリックスはこの時まだメジャーデビューしていません。ラブの業績は現在かなり風化していると感じています。「フォーエバー・チェンジズ」だけのバンドではありません。西海岸のロックの基盤をつくったのは、それこそバーズ、ドアーズとラブです。
リーとギタリストのジョン・イーコルズは、南部(メンフィス)出身です。二人は西海岸に移住して、R&Bでなく白人の音楽に影響を受けたところからラブが出発しています。イーコルズの12弦ギター、ファズで歪ませたベースも彼らの特徴です。曲が粗削りで激情にまかせた演奏をするのも共感できます。一方でカントリーとは遠い音楽であるので、西海岸好きな人には念のため申しておきます。
エレクトラ時代のCDは手に入りやすいのに、「ファルス・スタート」以降のCDには苦労しました。「アウト・ゼア」「ブラック・ビューティー」は、ほとんど見かけないので、見つけたら押さえてください。2022.10.15