KRAZY KAT/CHINA SEAS and TROUBLED AIR
元CAPABILITY BROWNの主力メンバーによるグループ、ブリティッシュ・ポップの逸品!
2,290円(税込2,519円)
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MEET THE SONGS 第88回 KAK の『KAK』
キャッチーなメロディにハードなギターが絡む、シスコ・サイケの傑作 KAK の『KAK』
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「カク・オラ」とは、こんにちはという意味らしい(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
♪人生楽ありゃ苦もあるさあ。カクさん、おやりなさい。(すっ、すみません。またやってしまいました。)シスコ・サイケで、クイックシルバーやデッドと並び称されるカク。でも二つのグループとの決定的違いはブルーズ臭の少なさです。これは悪口で言っているんでなく、からっとした曲にザクザクした2本のギターが入ってくるとなかなか爽快なのです。サイケというより、ブリティッシュ・ビートを西海岸風にやった帰結なんではないですかね。
曲が短い割に、魔術的なリフレインを持っています。魔術的なリフレインと言うとポール・マッカトニーのセンスを思い出します。グレイトフル・デッドみたいなゆるい曲もありますが、ザクザク・ギターの印象が強くて圧倒的にハードロック風に聞こえてしまいます。また、曲づくりのセンスも、ザクザクしたリフレインのほうにあるようです。
8曲めの「トリユーロジー」という長い曲が白眉でしょう。ジーザスが復活して、砂漠で幻を見るという流れにあるようです。疲労感ある劇的なボーカルと、ワウワウしたファズ・ギターとのからみが、「朝日のあたる家」級の感動を呼びます。カクさん、もういいでしょう。