紙ジャケット仕様、定価2700+税。
英サイケ・フォークの至宝アンドウェラを率いたいぶし銀SSWが、2ndソロでプロデュースを任せたのは、ポップ職人クリス・レインボウ!米憧憬フォーク・ロックとAOR風ポップセンスが絶妙にブレンドされたサウンドが絶品だなぁ。
英サイケ・フォーク・ロックの至宝ANDWELLAS DREAM〜ANDWELLAを率いたSSWが、CAMELやALAN PARSONS PROJECT作品への参加で知られるポップ職人クリス・レインボウを共同プロデュースに迎え制作した76年の2ndアルバム。ANDWELLA時代からの持ち味だったスワンプ・ロックやルーツ・ミュージックをベースとするコクのある米憧憬フォーク・ロックと、まさにクリス・レインボーの作風を思わせるAOR風の洗練されたポップ・エッセンスが違和感なく同居した、極上のサウンドを聴かせてくれます。力強くかき鳴らすアコースティックギター、存在感ある太いトーンでメロディアスに鳴らされるエレキギター、むせぶような渋いサックスなどが絡み合うアンサンブルはもちろん絶品ですが、スワンピーなサウンドによくハマるハスキーなヴォーカルは、弾むように軽快なリズムとキラキラしたメロディを持つポップなサウンドにもマッチしていて驚き。コリン・ブランストーンにも通じるような味わい深さを醸し出していて印象的です。さらにリリカルなピアノとストリングスを伴った格調高いバラードも素晴らしくて、ここでは英国SSWらしくナイーヴに歌い上げるヴォーカルにグッと来ます。英米ロックの要素が程よくブレンドされたサウンドを多彩なスタイルで歌いこなす、彼のヴォーカリストとしての才能を堪能できる名作。英国ポップ/SSWファンからスワンピーな米SSWファンにもおすすめできる愛すべき一枚です!
1951年、北アイルランドはベルファストに生まれたデイヴ・ルイス。テノール・シンガーだったという父とピアノの演奏に長けた兄の影響で幼少より演奏や曲作りに打ち込み、『JOHN MAYALL & THE BLUESBREAKERS WITH ERIC CLAPTON』を聴いたのをきっかけとして、当時隆盛を誇っていたブルース・ロックにのめり込みます。
67年には地元ベルファストのR&BバンドTHE METHODにギタリストとして加入し、本格的な音楽活動を開始。
なおこのMETHOD在籍中、彼が事故でアゴを骨折して演奏活動を休止していた際代役を務めたのが友人のゲイリー・ムーア。ここでのステージによってムーアのプロデビュー・バンドとなるSKID ROWから声がかかったと云われているんです。
カバー・バンドとして活動していたTHE METHODでしたが、やがてデイヴによる自作曲を演奏することを目的にバンドはメンバーを再編、翌68年には拠点をロンドンに移し、ANDWELLA’S DREAMとして活動を開始します。
デイヴ・ルイスの名を聞いて多くの英ロック・ファンが最初に思い浮かべるのが、このANDWELLA’S DREAM(〜ANDWELLA)のリーダーとしてではないでしょうか。
英サイケの傑作として当時高い評価を受けた69年発表のデビュー作『LOVE & POETRY』は、サイケデリックな熱気と英ロックらしいメロディアスな気品高さが融合した、70年代を目前にした狭間の時期を象徴するようなサウンドを聴かせる一枚。
翌70年にはバンド名をANDWELLAに改名し、2ndアルバム『WORLD’S END』をリリース。本作より、ソロ時代でも持ち味となるアメリカ憧憬のルーツ・ロック/スワンプ・ロック色が顔を見せ始めます。英国的なリリカルな叙情性と骨太でアーシーな米ロック要素を程よく混合したスタイルが見事な名作です。
バンドは、ブリティッシュ・スワンプの名盤としてコアな英ロック・ファンからも人気の高い71年ラスト作『PEOPLE’S PEOPLE』を残し、72年に解散します。
ルイスはANDWELLA在籍中の70年に、1stソロ『SONG OF DAVE LEWIS』をリリースしていますが、この作品は当時500枚のみがプロモーション用にプレスされたのみに終わっています。(一説には50枚とも。03年に正式リリース。)
そして6年越しのソロ・アルバムとなったのが、この『FROM TIME TO TIME』です。本作で彼が共同プロデュースに迎えたのがクリス・レインボウ。
プログレ・ファンやAORファンならこの名前にピンと来るのではないでしょうか。ALAN PARSONS PROJECTやCAMELの作品にヴォーカリストとして参加したことで知られ、ソロ・ミュージシャンとしても高品質な英国ポップ/AOR作品をリリースした知る人ぞ知る名ミュージシャン/アレンジャー。
そんなクリス・レインボウが手掛けたことで付与された洗練されたAOR風ポップ・エッセンスが、ルイス本来のスワンピーで渋みあるサウンドと絶妙に絡み合っているのが本作の最大の特徴と言えます。
各曲を聴いてまいりましょう!
味のあるサックスをフィーチャーした、洗練されたアーバンな曲調のおしゃれサウンドで新境地を見せる一曲。
本作中、最もクリス・レインボウのカラーが反映されているのがこの曲。彼が得意とした抜けの良いハーモニー・ポップなサウンドが大胆に取り入れられています。ハスキーなヴォーカルと弾むようにポップなサウンドの組み合わせは、ちょっぴりコリン・ブランストーンあたりを想起させませんか?
ANDWELLA時代そのままと言えそうな、このリリカルなバラード・ナンバーも出色。こりゃ泣けます。
こちらもグループ時代を思わせる英国的端正さが滲む珠玉の一曲。ANDWELLA時より時おり聴かせていたボブ・ディランを意識したようなヴォーカル・スタイルがハマっています。
本作リリースの後、78年に3rdソロ『A Collection Of Short Dreams』(未CD化)をリリースしたのが最後のアルバムリリースになりますが、その後は自身のバンドを率いてのライヴ活動や、ソングライターとしての才能を活かした他アーティストへの楽曲提供を行うなどして活躍。
特に知られているのが、ギリシャの名バンドAPHRODITE’S CHILDのメンバーとして活躍したシンガー、デミス・ルソスとの仕事で、「Happy To Be On An Island In The Sun」は全英5位を記録するヒットを記録しています。
04年には来日公演を成功させるなどソロ活動も平行しており、現在もロンドンを拠点にコンポーザー&パフォーマーとして活動を続けています。
DAVE LEWIS(DAVID LEWIS)/A COLLECTION OF SHORT DREAMS
ANDWELLAS DREAM〜ANDWELLAを率いたSSWによる78年リリースの3rdソロ、洗練されたAORタッチの中に土の香りがするスワンプ/フォークロックを絶妙にブレンドしたメロウ・スワンプ大傑作!
2,190円(税込2,409円)
BACK ALLEY CHOIR/BACK ALLEY CHOIR
こ、これは、英フォーク幻の名盤!72年にYORKから500枚のみで限定プレス・リリースされた唯一作!
2,190円(税込2,409円)
スペインの新鋭プログレ・バンド、前作より3年ぶりとなった18年作3rd、クイーン+ドリーム・シアターをベースに前作以上のエネルギーで快走する傑作!
2,990円(税込3,289円)
さりげなく鳴らされる一音一音がじんわりと胸に響いてくる、そんな「沁みる」SSWアルバムを各国からセレクト。
元ANDWELLAの天才英SSW、Dave Lewisの作品を探求!
フックに富んだソングライティング能力と独特の味わい深い歌声を特徴とするDave Lewisの魅力を存分に堪能できる2作品のCD化を祝して、天才Dave Lewisの歩みを辿ってみたいと思います!
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 若干折れあり
当時は500枚しか出回らなかったという幻の1stソロ。弾き語り版ANDWELLAとも言えそうな、米ルーツ憧憬の泥臭さと英国的な憂いがごく自然に調和した名盤です。
英サイケ・フォークの至宝アンドウェラを率いたいぶし銀SSWが、2ndソロでプロデュースを任せたのは、ポップ職人クリス・レインボウ!米憧憬フォーク・ロックとAOR風ポップセンスが絶妙にブレンドされたサウンドが絶品だなぁ。
レーベル管理上、紙ジャケットに若干スレや圧痕がある場合がございます。ご了承ください。
ANDWELLAを率いた名SSWによる78年作3rdで、洗練されたAORタッチの中に土の香りがするスワンプ/フォークロックをブレンドした極上メロウ・スワンプ盤。英国らしい憂いをたっぷり含んだメロディと歌声がたまんないなぁ。それにしても凄い才能...。
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