RETRO983(RPM)
同名の女性ヴォーカル・パンクバンドがいるけど、こっちが先。60年代ニュージーランドを席巻したドリーミーなサイケ・ポップ・バンド。ローカルヒットだけどハッピーでキャッチーなメロディが満載です!
アヴェンジャーズと言えば、女性ヴォーカルの70年代アメリカン・パンク・バンドが有名ですが、こちらのアヴェンジャーズは、それ以前の60年代ニュージーランドでローカル・ヒットを量産していたポップ・サイケ・バンド。当時のニュージーランドで最も成功していたバンドであった彼らの8枚のシングルのA/B面と、3枚のアルバムからピックアップした曲、さらにラジオCMを3曲収録したのが本作『EVERYONE'S GONNA WONDER』です。どの曲もとにかくポップ。ほぼ必ずコーラスが入る曲展開は、ポップ・サイケというよりサイケなポップスといったところ。サイケ・バンドらしく歪んだオルガンやファズ・ギターがうなる曲もありますが、その余韻も束の間、エコーたっぷりなヴォーカル・ハーモニーやストリングス、ホーンなどに上塗りされて、いつの間にかポップスにサイケ・フレイバーを加えたようなおいしいヒット・チューンに早変わり。6曲目に、北アイルランドのシンガーDavid McWilliamsのローカル・ヒット曲であり、その後数多くのアーチストによって再録されることになる名曲『Days of Pearly Spencer』のカバーを収録。いい塩梅にサイケ風味の味付けをして、シリアスでハードな本家の曲の持ち味を殺さない程度なポップさに仕上げています。サイケ・ファンだけでなくポップス・ファンにもおススメです。
オーストラリア&ニュージーランドのちょっぴりマイナーなロック&プログレ特集♪
「オーストラリア?AC/DCくらいしかなくない?」という人に、マイナーだけど英米ロックに肩を並べる名作の数々をご紹介します♪
オセアニアン・ロック特集Vol.1<サイケ/ハード・ロック編>
オーストラリア&ニュージーランドを中心に、英米の文化をいち早く吸収しつつ独自に進化させていったオセアニアのロックを探求してまいります。まずはサイケ/ハードロック編!
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