スタッフ佐藤です。
英語圏ということで、英米ロックを中心に聴くリスナーにとっても比較的入りやすい地域と言えるオーストラリア&ニュージーランドのロック。
ですが、AC/DCという突出したスターバンドの存在を除けば、さほど注目を集めるシーンとは言えないのが正直なところです。
しかし、マイナーどころまで分け入っていくと、さすがに次々と素晴らしいバンド達が見つかります。
そんな知られざる愛すべきオージー&ニュージーのロック/プログレの数々を見てまいりましょう♪
実力的にはセバスチャン・ハーディーにも匹敵するのが、この総勢14人編成の大所帯プログレ・グループ!ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、トロンボーン、オーボエ、トランペット、サックス、フルートなど厚みある管弦と、メロトロン・ストリングスが荘厳でドラマチックなサウンドを演出。15分を超える叙情的な大曲も収録した名盤!
こちらもオージー・プログレではそれなりに知られた存在ですね。こわれものイエスをアメリカン・プログレ・ハード・テイストで料理したようなサウンドで、切々と歌われるヴォーカルとテンションみなぎる重厚なアンサンブルの組み合わせがドラマティック!
なんとオーストラリアに、オランダのTRACEやチェコのCOLLEGIUM MUSICUMばりのクラシカルなキーボード・プログレ・バンドが居たとはっ!
AC/DCにも負けないエネルギッシュな爆音ハード・ロックを聴かせるオーストラリアの名グループと言えば・・・。
RAINBOWにも参加する名ベーシストBob Daisleyを中心に結成されたオーストラリアのハード・ロック・バンドと言えば?イギリス的な哀愁とアメリカ的なヌケの良さを絶妙にブレンドした音像は、オーストラリアの風土とぴったりイメージが重なる爽快さがあります。
オーストラリアのギタリストが75年に残したジャズ・ロック/フリーインプロの逸品なんですが、美しいメロトロンもフィーチャーされていて、幻のメロトロン名盤とても語られてきた作品。よりジャズ・ロック然としたカッコいい76年作との2in1仕様!
酷い虎ジャケは、ザッパばりの諧謔精神たっぷりですが、音の方は、ラテン・フレイヴァーに木漏れ日感が加わったグルーヴィー・ジャズ/フュージョン・ロックで、なんと、オーストラリアのグループ!
なんとオーストラリアにもマハビシュヌやウェザーリポートばりのフュージョン系ロック・バンドが居たとは・・・。たおやかさもあって、気持ちいい~。
流れるようなアコギと、靄のようなメロトロンがたまらない。永遠に浸っていたくなるオーストラリアの幽玄フォーク。
終始気だるげなギター、哀愁漂うボーカル、素人っぽいアンサンブルとチープな音質。聴いていると色々どうでも良くなっちゃいます。オーストラリアの自主サイケ・フォーク。
ケイト・ブッシュやダグマー・クラウゼを彷彿させるハイ・トーンの伸びやかな歌声と演劇的でエモーショナルな歌唱がとにかく絶品。このオーストラリアの歌姫、ずばり孤高と言える素晴らしさです。
ビートリッシュな英ポップが好き?ミレニアムの『ビギン』も好き?なら、このオーストラリアのデュオが英国に渡り録音した68年作は必聴ですよ~。
オーストラリアのビートバンドといえばイージービーツが有名ですが、AC/DCのボン・スコットが在籍したビートバンドといえば?キャッチーなビート・ポップが魅力的!
イングランドが『ガーデンシェッド』をリリースしたのと同じ77年に、南半球にて、ジェネシスとイエスのエッセンスを同じく継いだこんな名盤というか迷盤が生まれていたとは・・・。これは名づけて「大道芸プログレ」!痛快!
イエスのベーシスト、クリス・スクワイアがハード・ロック・バンドを結成してVertigoからリリース!って感じのグループを、な、なんとニュージーランドで発見っ!
ジミヘンからの影響を感じさせつつ、サイケとパブ・ロックの中間という感じのなんとも言えない緩さと哀愁、そして辺境的「いなたさ」に満ちたサウンドがたまらなく愛おしい!全員がマオリの血を引くニュージーランドのグループ、73年デビュー作!
同名の女性ヴォーカル・パンクバンドがいるけど、こっちが先。60年代ニュージーランドを席巻したドリーミーなサイケ・ポップ・バンド。ローカルヒットだけどハッピーでキャッチーなメロディが満載です!
CSN&Yに影響を受けたというフォーク・ロックを基調としながらも、そのコーラスはエコーのかかった夢うつつな響き。ボンゴやマラカス、鈴の音が眩惑的にリズムを刻み、フルートが優しくたなびきます。
フォーキーなCREAM!?くぐもったボーカルとほんのりサイケな楽曲、ブルージーなハーモニカ。ニュージーランドにこんなトリオがいたとは。
気になる作品が見つかりましたら幸いです!
ツイン・キーボード編成のオーストラリア産プログレ・グループ、75年の唯一作。手数多く切れ味の鋭いドラム、ゴリゴリのトーンで疾走するリッケンバッカー(←おそらく)ベースによるスピード感あるリズム隊、そして、クラシカルかつR&B〜ジャズ的なグルーヴ感もあるピアノと透明感あるトーンの幻想的なキーボード・ワークが印象的で、端正かつジェントルなキーボード・プログレ・サウンドは、EL&PというよりオランダのトレースやチェコのCOLLEGIUM MUSICUMあたりを彷彿させます。気品のある伸びやかな男性ヴォーカル、フックに富んだ流麗なメロディもまた魅力的。マイナーながら、クラシカルなキーボード・プログレとしてこれはかなり完成度高いです。これはオススメ!
76年〜78年に活動したニュージーランド出身のプログレ・ハード・バンド、77年の唯一作。ピーター・ガブリエルにちんどん屋&サーカス風味を加えたような演劇的かつ素っ頓狂なヴォーカルがいきなり強烈。演奏もテープを早回ししてるようにえらく焦燥感たっぷりで、切れこむ変拍子のキメはジェントル・ジャイアントばりだし、エッジの立ったトーンで忙しなく動きまわるベースはイエスを土台にしつつも何だか違う方向に突き抜けちゃってるし、子供の声みたいなコーラスも奇天烈感たっぷりだし、イングランドが『ガーデンシェッド』をリリースしたのと同じ77年に、南半球にて、ジェネシスとイエスのエッセンスを同じく継いだこんな名盤というか迷盤が生まれていたとは・・・。これは名づけて「大道芸プログレ」!痛快なるプログレ・ファン必聴の一枚です。
サンタナに影響を受けたオーストラリアのジャズ/フュージョン・ロック・グループ。75年唯一作。元ヘロンのG.T.ムーアによるレゲエ・バンドのような木漏れ日感あるゆる〜いグルーヴのヴォーカルがはじまり、フュージョンタッチの流麗なエレピが入り、ベースが疾走しだすと、バンドがスピーディーに走り出します。高速で乱れ打たれるパーカッション、軽快なカッティング・ギターもクール!パブ・ロック感のある親しみやすいヴォーカルも良いし、ハードかつ滑らかなトーンで早弾きを繰り出すギターもカッコよし。オシビサなどアフロ・ロックとともに、英ココモのようなご機嫌なフレイヴァーもあって、カンタベリーに通じるようなジャズ・ロッキンなキメも挿入するし、さらに素っ頓狂なジャケの通りにザッパに通じるようなセンスもあって、これは良いバンド!
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!