HARD ATTACK

合掌したくなるありがたさ（1 拍手）

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このバンドでドラムズを叩いているマーキー・ラモーンは、当時17歳だったとか。舅根性で欠点をあげつらうことはできますけれど、まずは彼らの若さと勢いを認めるべきでしょう。米国東海岸で活動したトリオのデビュー作、時代は71年です。トリオで各メンバーが突っ走るさまは、英国ではクリア・ブルー・スカイと比較できます。しかし演奏の力量と翳りでは、ダストが数段上です。そう、翳りなんですよ。彼らの良さは。

演奏では、やはりケニー・アアロンスンでしょう。のちにデリンジャーほかハードロック・バンドに参加しまくる人です。トリオ・バンドでいかにベースが大事なのか、彼の存在が証明しています。ぶんぶん回るベースに、つんのめりながら叩くドラムズとくれば、残るはギターです。アクースティックやスライドも交えながら、流れるようなフレージング。これは燃えます。

8.How Many Horses というロッカ・バラードがまた良いのですよ。ハードロックで、明るい方向に高揚させてくれる曲って少ないんです。病院で死ぬ前に何か1曲と言われたら、リクエストしてしまいそう。明るく極楽浄土に行けそうな気がします。ありがたいことです。