PHOENIXAGAIN(PHOENIX AGAIN)
三兄弟プログレバンドとして、知名度ではジェントル・ジャイアントと雲泥の差だけど、70年代ブリティッシュ・プログレやP.F.M.やLE ORMEへのオマージュに満ちたヴィンテージ感、たまらないなぁ。
LORANDI三兄弟を中心に81年に結成され、98年まで活動を続けながらアルバムを残さずに終わった幻のグループが、三兄弟のうちの一人の死去に伴い、07年に再結成され、過去のマテリアルを元に自主制作し2010年にデビュー。続いて制作された2014年作の2ndが本作です。ジェネシスやクリムゾンやジェスロ・タルやジェントル・ジャイアントやVDGGに影響を受けたメンバーにより結成されたグループらしく、叙情的なキーボード・ワーク、メロディアスなギターによるヴィンテージなプログレを基調に、イタリアならではのアコースティックで静謐なパートを織り交ぜたサウンドが特徴。イタリアらしい気品と荘厳さに満ちたアコースティック・ギターの爪弾き、そこにチェロやキーボードが柔らかな色を添える「静」のパート。そして、タイトなドラムを土台にエレキ・ギターが伸びやかにリードを奏で、ムーグが鳴り響く「動」のパート。イタリアらしいダイナミックな構成と歌心、そして70年代ブリティッシュ・プログレやP.F.M.やLE ORMEへのオマージュに満ちたヴィンテージ感がたまらない快作です。
DRY RIVER/EL CIRCO DE LA TIERRA
(クイーン + ドリーム・シアター)÷モンティ・パイソン!?プログレとHR/HMを恐るべしな諧謔精神でまとめあげた希代の奇天烈プログレ、このスペインの新鋭2012年デビュー作、凄すぎです!
2,390円(税込2,629円)
2014年プログレ/シンフォ注目の新譜特集【イタリア新鋭編】
90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2014年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。
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