WOU8504(WOUNDED BIRD)
元SILVERHEADのMichael Des Barresのファンキー&ソウルフルな歌唱がたまらない!バックにはYESの初代キーボーディストTony Kayeが!
SILVERHEADを解散したMichael Des Barres、YESの初代キーボーディストTony Kayeを中心に結成されたハード・ロック・バンドの2nd。77年発表。ZEP色全開のサウンドは本作も健在1stよりさらに濃度を増したのではないでしょうか。聴き所は言うまでもなく、Des Barresのファンキー&ソウルフルな歌唱作曲にはさほど加わらず演奏に徹したからでしょうか、Tonyのロッキンなオルガンも気合い充分ですプロデュースはSteve Smith。
英米混成のバンドによる名作の数々を探求してまいります!
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ヘビーロック・ファンには「マスト」,(4 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
傑作ファースト(邦題「直撃波」)の夜を支配するようなクールさと重さが好きで聞き狂っていたわたしは、期待したセカンドアルバムの冒頭曲で、口をあんぐりあけた覚えがあります。マーケットに迎合した、としか思えない明るいポップンロールで何やら情けなくなりました。しかし、何十年かたってこのCDを購入。むかし好きなグループだったので2枚とも仕方なく買っておこう、ぐらいの感覚だったわけです。
このアルバムの「正しい」聴き方は、1曲目を飛ばすことだと申し上げたいです。2曲めから、まさにこのグループにしか出せない地面を這いずるような重さに打ちのめされます。何と言っても特筆すべきはドラムズとベースで、徹頭徹尾ツービートで曲が流れることを許しません。繰り返し振り下ろされるハンマーのようなリズムです。マイケル・デバレスのボーカルはファーストより自由度が増している感じです。ハードロック(オールド・ウェーブ)退潮の時代の中にあって、これほど独自性を確立できたグループは皆無だと思います。
残念なことにセールス的に振るわず2枚きりで終わってしまいますが、2枚とも「マスト」であるとおすすめいたします。