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1. Make It All Up |
2. Something’s Going On |
3. Spectrum |
4. Master |
5. Going |
6. Santa Maria |
7. Silent Life |
8. The Valley Below |
9. Better Be Right |
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硬さと甘さが上手く調和した現代的ロック(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
わたしはクリムゾンでは「アイランズ」期に最も関心があるんですが、イアン・ウォレスが21世紀に入ってからリーダー作を出していることを、数年前まで知りませんでした。そのリーダー作の「Happiness with minimal side effects 」(2003年)と本作(2005年)は、いずれも素晴らしいクオリティです。クリムゾンで言えば「ディシプリン」期に音の感触が近く、メル・コリンズが参加していることで、「アイランズ」期の香りもほのかにする、という魅力的な作品です。
ボーカルは主にアーニー・メイヤーズという人で、ウォレスのコーラスも随所で聴けます。ナッシュビルで録音されていて、主に米国ミュージシャンによる演奏です。ジャズではありません。しっかり現代に通用させようとするコンテンポラリーなロック・ミュージックです。その意味ではジャッコのソロ作と方向は似ています。
ウォレスの何が好きかと言われれば、自分でもなかなか説明できません。ただ、彼のリズム・キープを聴いているだけで飽きないんです。派手なソロを叩くわけではないんです。このアルバムを聴いていると曲づくり、アレンジにおいても一流の才能を持っていたことが分かります。しかもこのアルバムのタイトルは「ボリューム・ワン」なので、継続させる意図のプロジェクトだったようなのです。返す返すも残念です。