フォーク/ロックとフリー・ジャズとの垣根を完全に取り払い、新たなスタイルを完成させた音楽史に残る決定的名盤。前作「プレイシス・アイ・ノウ」レコーディング時に行なわれたマシンガン・カンパニーとの録音で、全編が固められた「プレイシス〜」の延長線上にある楽曲スタイルながら、ポップな小品を揃えた前作とは一転、クーパーのギターを筆頭に長尺で自由度の高い演奏を展開。15分を超える大曲「ソー・グラッド(ザット・アイ・ファウンド・ユー)」をはじめ、フリー・ジャズ/プログレ的ニュアンスを色濃く現出させながらも、アヴァンギャルドに偏ることなくクーパーならではの「素朴な歌声」を核とするSSW系ジャズ・ロックを具現化した名作。
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