元BLUES PROJECTのメンバーによって結成された米カントリー・ロック・バンド、最終作の73年4th。過去作ではかのジョージ・マーティンもプロデュースを手掛けていただけあり、軽快でポップなカントリー・ロックをベースとしつつも様々なジャンルを包含した一筋縄ではいかないサウンドが特色。本作でもコクたっぷりのソウル・テイスト漂う楽曲あればご機嫌なラグタイムあり、優雅なオーケストレーションを取り入れたバラードありと非常にバリエーション豊か。その集大成と言えるのが5曲目「Abbeville Fair」で、ケルティックなバグパイプにヨーロピアンな舞踏曲風のアコーディオン、そしてソウルフルな女性コーラスを交えた無国籍なサウンドがオリジナリティ満点!ラストのBLUES PROJECT時代のアル・クーパー作曲曲「Flute Thing」の再演ではリリカルな原曲とは打って変わったジャジーで流麗なアンサンブルを披露しており、こちらもまた見事。芳醇なルーツ色とポップ・フィーリングに多彩な実験性を散りばめた、彼らならではの「フュージョン・カントリー・ロック」が楽しめる一枚です。
バーズ『ロデオの恋人』から辿る、カントリー・ロック名盤特集:その2
バーズ『ロデオの恋人』からスタートして、カントリー・ロックの名盤を聴いてまいります!
バーズ『ロデオの恋人』から辿る、カントリー・ロック名盤特集:その2
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初期イーグルスとウェストコースト・シーンを中心に、爽やかさと哀愁を兼ね備えた夏にピッタリのカントリー・ロックをご紹介してまいります。
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