HAROLD BUDD & BRIAN ENO/AMBIENT 2 THE PLATEAUX OF MIRROR
イーノが見出した奇才ハロルド・バッドとのコラボレーション、80年作
1,190円(税込1,309円)
エイモス・ギャレットのとろけるようなギターが楽しめる作品をピックアップ!
テレキャスターの名手、エイモス・ギャレットの名演が聴けるアルバムをピックアップいたしました。
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夜のニューオリンズ(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
マリア・マルダー姐さんと健全なお色気は不可分です。いや、お色気に健全も不健全もないですけれど。カバーに写っている迫力十分な姐さんと、ニューオリンズの音は、少しコミカルで、それで十分にいやらしく、「ドンチュ・フィール・マイ・レッグ」などと歌われると、体の芯がうずきます。ドクター・ジョン氏とのデュエットで、また大人の男女の会話を再現していて、子どもと若いもんは近寄るな、の迫力なのです。姐さん、靴はいていないくせにストッキングなんですよ。こういうところが何とも…。
マルダー姐さんは、年重ねるごとにルーツ音楽を総ナメにしていくところがありまして、ジャズやったりゴスペルやったりしたあと、このレコードでは南部の聖地でセカンド・ライン・ビートです。1曲目が正調のセカンド・ラインで、姐さんのこぶしとビートがしっかり合っています。楽しいですねぇ。リトル・フィートやドクター・ジョン好きな人ならなおさら。そうでない人にもニューオリンズのビートはこれだ、という教科書のような曲です。しかし、この曲だけ異色で、あとの曲はニューオリンズの夜の雰囲気満載なのです。JJケールの「ケイジャン・ムーン」は、すっかり女性曲になってしまっています。相変わらず、とんでもない個性だよ、姐さん。2023.04.01