「音楽歳時記」 第四十三回 8月2日 パンツの日 文・深民淳
音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
2017年ベストアルバムTOP25-米音楽サイトULTIMATE CLASSIC ROCK発表
米音楽サイトULTIMATE CLASSIC ROCK発表の今年の25枚です!
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
帯【無】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯無、若干経年変化あり
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
帯【-】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 情報シール無し、スレあり、カビあり
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ちょっと寂しくてわびしい…が最後に荘厳が来る(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
精神のバランスを崩していた時期のレコード(何しろ「アルコホリック・アドバーザー」が制作スタッフにクレジットされている。)で、場末感の漂う作風です。不思議なことに落ちぶれるほど、アリス本来のピュアなメロディが表に出てくるようです。レースの下着とウィスキー、言い方を変えると「酒と薔薇」を求める普通の男をテーマとする連作です。ハードボイルドという格好いいスタイルではなく、それに憧れる標準の男というポジションなのがアリスらしい。そこで出てくるのが、名曲「ユー・アンド・ミー」なのです。君もボクも銀幕のスターでなく、普通の二人。君と同じベッドにいてTVさえあれば最高というちょっと悲しくて心を打つ曲です。
リバーブを強調したスケール感ある録音もこの盤の特徴と言えるでしょう。絢爛豪華なギターを弾くのは、ディック・ワグナー、スティーブ・ハンターといういつもの二人です。さりげなくアル・クーパーとかジム・ゴードンとかトニー・レヴィンという人たちがサポートしているのは、アリスの人徳です。派手派手を期待して肩透かしを食うと最後に「マイ・ゴッド」が来ます。荘厳といっていい劇的な盛り上がりはトッド・ラングレンに匹敵します。涙ぐみたくなるんですよ、アリスのアルバムにこういう曲が出てくると。2022.08.10