キーボード・トリオ編成のハード・ロック・グループ、レインボーがカバーした「Black Sheep Of The Family」収録の70年作、オルガンの響きがこれぞブリティッシュ!
2,690円(税込2,959円)
帯【無】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯無、カビあり
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聴くと切ない切ない(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
今年になってからベイビーズのCDを一枚づつ確保して聴いています。彼らの音をコンプリートする気になったからで、このコンピレーションには長年お世話になっていました。もしベイビーズを知らないかたがこれを聴かれたら、あまりの曲の良さにくらっと来るのではないかと思っています。彼らがデビューしたのは70年代後半で、ロンドンではパンク出現前夜でした。本格的ハードロックがデビューできる余地は英国になく、彼らはボブ・エツリンをプロデューサーに頼り、ファースト作をカナダで録音しています。当然のごとくブレイクしたのは米国でした。
わたしは、当時の洋楽ビジュアル雑誌に、あまりにもベイビーズのグラビアが載っていたので食傷気味でした。曲を聴いても今いち反発していました。ベイビーズなんて誰も語らなくなってからのユーザーです。バッド・カンパニーやハンブル・パイの直系ハードロックですが、彼らの本質はグラム・ロックだと思います。ギターリフを強調した曲と、弦楽やシンセサイザーを使った曲の落差が大きすぎること、あくまで「カッコよさ」を追求するスタイルであることがその根拠です。
ジジイであるわたしは、10代20代に戻りたいとはみじんも思っていません。しかし、彼らの音を聴いて猛烈に感じる郷愁と言うか、忘れ物をしたような切なさは何なんでしょうか。クイーンみたいにリアルタイムで聴いとけばよかった。ひたすらそう思って聴いています。2021.09.13