巨匠ジョン・ゾーンにも学んだ女性サックス奏者で、鬼才ドラマー吉田達也との活動でも知られる吉田野乃子と、彼女のバンド「CUBIC ZERO 立方体・零」で共に活動するジャズ・ピアニスト本山禎朗によるデュオ、20年作。洒脱で流麗なタッチのジャズ・ピアノとノイジーかつエッジの立ったサックスの対比が鮮烈なナンバーから、時にユーモラスさも加味した即興演奏を絶妙な呼吸で紡ぐナンバー、SOFT MACHINEら英ジャズ・ロックを彷彿させる陰影を帯びたナンバーまで、各曲でデュオ編成とは思えぬほど自在かつ多彩に表情を変えていきます。アヴァンギャルドな展開でも生き生きと楽しげなプレイが実に痛快で、小難しさは少しも感じさせません。ドラマチックな起伏を持つ曲構成で一気に聴けてしまう名品です。
日本、ツインギター/チューバ/ドラムの変則カルテットによる21年1st、クリムゾンが『RED』のテンションでジャズに傾倒したようなテクニカルな重量級ジャズ・ロック傑作!
2,000円(税込2,200円)
COLUMN THE REFLECTION 第38回 すごい世界を発見 !! 北の大地から現在形として発信された驚きのジャズ・ロックの世界 Nonoyaレーベル 文・後藤秀樹
音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は少し趣向を変えて、北海道発のジャズ/アヴァン・ロック系レーベル、nonoyaレコーズの作品に注目してまいります!
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