「胸いっぱいの愛を」「ハートブレイカー」を含む69年2ndアルバム、英米チャート1位を獲得、彼らの名を世界に知らしめた超傑作!
490円(税込539円)
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わたしは彼のギターが心底好きである(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
わたしはミック・ラルフスというギタリストが大変好きです。テクニックがあるとは思っていませんし、むしろ一本調子な不器用な人であると思っています。でも彼のギターなしにルーズで豪快なバッド・カンパニー節はありえません。モット・ザ・フープルにいたっては、一般受けする曲を書けたのはラルフスだけです。彼のストローク、特に音色を聴いただけで安心しますし、それ以上に上手いソロを弾いてくれとか思ったこともありません。だがしかし…ソロ・アルバムとなると話は別。果たしてこのレコードを有難がるのは、わたしのようなファン以外に誰がいると言うのでしょう。
内ジャケットにレズリー・ウエストと親しそうに収まっている写真があります。わたしは長年の疑問が解けた気持ちがしました。なぜに彼がソロに執着しないか、です。音色だけで聴かせる個性派ギタリストを目指していたのですね。タイトル曲「テイク・ディス」(これでも食らえ、と訳しておきます。)は、ラルフスにあるまじきフュージョンです。正直必要ない曲です。つるつると弾きまくるラルフスを、誰も期待していないでしょう。
他の曲は、ちょっとアダルトがかって、ラルフスが歌う代物です。もっとハード・ブギをやらんかい、はよはよ、と思ってしまいました。改めて、どなたがこのソロを有難がるのでしょう。わたしはセカンド作まで所持しているんですが…。