人気曲「Changes」「Life On Mars ?」収録、楽曲にメジャー・アーティストの風格が漂い始めた71年4th、リック・ウェイクマンがピアノで全面参加
590円(税込649円)
帯【有】 解説【-】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ ケース不良、目立つカビあり、帯はラミネート加工されていてケースに貼ってあります、ケースにスレあり
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今、アメリカで聴かれるべきレコードではないか(0 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
1曲目のタイトルにカッコ書きになっている「ドント・ウォリー」は、当時の大統領ニクソンの台詞。お前が「ドント・ウォリー」と繰り返したって、俺たちは地獄へ行くさ、という強烈な批判をやっています。白人の支配に対して反抗しているだけではなく、クスリやって能天気になっている俺たちという歌詞もあって、アフリカ系に対するアジテーション。このパンクやラップのような過激さと、スイートなラブ・バラードが両立しているレコードです。
5曲めの「ムーブ・オン・アップ」は、ソウル・ミュージックのユーザーならずも知っているソウルの代名詞のような曲です。ここでのポコポコしたコンガをはじめとしたパーカッションがまたすごい。ラテンにも聞こえますけれど、これがアフロ・ビートなんでしょうね。一方、弦楽をバックにしたバラードでは、カーティスの表現力が光ります。
レコード全体を通じて感じるのが彼の強靭さです。71年と言う年は、キング牧師の事件からまだ間もなく、アフリカ系アメリカ人が揺れに揺れていた時期です。カーティス・メイフィールドは、ソウル・ミュージックの革新というより、アフリカ系全体に知的にふるまわなければダメになるというメッセージを送っていたのです。暴力主義に走るBLMの人たちに原点に戻れ、と言っているかのようです。