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ペリーのお友達関係がうらやましくなる（4 拍手）

たすけさん レビューをすべて見る

プログレやカンタベリー好きの人には必聴です、と書こうとして…。待てよ。みんなはもう、常識盤なのかな。それを強く推したりするって恥ずかしいな。いや、待てよ。そんなに売ってなかったぞ、この盤。オークションでも見たことあまりないし。…葛藤しながらレビューしてみます。

最初から種明かしすると、彼唯一のリーダー作「サンセット・ウェイディング」で集まったメンバーが、もうひとつコンセプト作を録音していた蔵出し音源。たしか95年に出ているので、19年後にまた集まったのかと思って最初あわてました。ジョン・ペリーの演奏はキャラバンの「夜ごと太る女」が見事です。硬い音でとても個性的かつダイナミックです。ジョン・ペリーのリーダー作という捉え方より、この時期の人脈が互いにリーダーになって活動していたと考えるとわかりやすいです。例えばマイケル・ジャイルズの「プログレス」、ルパート・ハインの「アンフィニッシュド・ピクチャー」、そしてクアンタム・ジャンプです。

効いているのがジョフリー・リチャードスンのビオラとジャイルズのドラムズ。これだけは、この時期しか聴けないのでぜひ、なのです。カモメおじさんの物語が、手を変え品を変え飽きさせずに展開されます。ちょっとウィットを交えて。必聴なのです。2022.06.22