フィラデルフィア出身の7人組グループによる73年の唯一作。芳醇な鳴りのオルガン、重厚なブラス・セクション、リリカルに舞うフルートらが交差する、サイケ・ポップ〜ブラス・ロック〜ジャズ・ロックを混合したような一筋縄ではいかない音楽性を持ちます。とはいえ混沌とした印象はなく、青空へ抜けるように豊かな広がりあるハーモニーで爽やかに聴かせるセンスが特筆。60sKINKSのようなひねくれたサイケ・ポップあり、PROCOL HARUMばりの叙情派オルガン・ロックあり、さらにブラスが前に出る骨太なナンバーでは初期CHICAGOを想起させる迫力あるアンサンブルが炸裂していて実にカッコ良し。英国ロック・ファンにもアピールする叙情性とアメリカらしいヌケの良いサウンドを上手くブレンドしたような力作です。
ARS NOVA/FIELDS OF PEOPLE - THE ELEKTRA AND ATLANTIC RECORDINGS 1968-1969
米サイケ/アート・ロック・バンド、68年1st『ARS NOVA』&69年2nd『SUNSHINE AND SHADOWS』を収録
1,352円(税込1,487円)
RANDY RICE/TO ANYONE WHO'S EVER LAUGHED AT SOMEONE ELSE
ちょっと、これは凄い作品です、米SSWによる74年作で、マイナーながらニック・ドレイク級に崇められるべき名作
2,890円(税込3,179円)
今日は世界のブラス・ロック作品をご紹介!
シカゴ『CHICAGO TRANSIT AUTHORITY』を起点に、世界のニッチなブラス・ロックを探求!
長〜いキャリアを持つ伝説のグループCHICAGOの記念すべき69年デビュー作を起点に、ブラスが活躍する世界のニッチ作品をピックアップ!
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