フォーク・ロック的な曲と弾き語り中心の純ブリティッシュ・フォークの真髄を魅せる、74年作!マイケル・ジャイルズなど豪華ゲスト参加。
690円(税込759円)
STEVE HACKETT/VOYAGE OF THE ACOLYTE
ジェネシス在籍中にリリースされた75年1stソロ、初期ジェネシスの幻想的なパートだけを抽出したような珠玉のシンフォニック・ロック名作
690円(税込759円)
深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 背ジャケに折れあり
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14回も転校(それも各国)しているのがブルース(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
今夜は満月です。月に二度目の満月を「ブルームーン」、一年で最も地球に月が近い満月を「スーパームーン」というそうで、二つの条件が重なる今夜は特に綺麗です。月を眺めていましたら無性にジャック・ブルースを思い出してしまいました。ジャック・ブルースの創作ピークは「ソングズ・フォー・ア・テイラー」から「ハウズ・トリックス」までだと思います。くしくもエリック・クラプトンとピーク時期が重なっていたわけなのですね。クラプトンが陽光に照らされた別荘で聴く音楽なら、ジャック・ブルースは秋の夜長に聴く音楽です。
さて「ハーモニー・ロウ」の作曲を、ブルースは半日で全てやってしまったと言うのです。それもロング・プレイの曲順に。売上のことを別にすれば、「天才」のモードに彼が入っていたと考えざるをえません。彼の生まれ故郷を表紙デザインに選んでいることを考えあわすと、自分の生い立ちから湧き出たイメージを曲にした、と聴き取るのが自然でしょう。ピート・ブラウン作詞、クリス・スペディングがギター、ジョン・マーシャルがドラムズ。それ以外の演奏は全てブルースがやっています。メロディの渋さと人懐こさには褒める形容が思いつきません。自分の家にいるかの心地よさです。
それにしてもジャック・ブルースって人気ないですねぇ。スティングの師匠と言っていい人なのに。2023.08.31