WHNECD078(HNE)
ジミー・ペイジに見いだされた英米混成ハード・ロック・バンドが78年に収録したプロモ用ライブ音源が待望のCD化!ロックンロール!
「俺たちがスタジオでギグしたとき、だれもそれがレコーディングされるなんて言わなかったよ。ましてライヴ・アルバムになるなんてさ。でも結局これが俺たちのベスト・アルバムだ」Michael Des Barres - Vocal。レッド・ツェッぺリンのスワン・ソング・レーベルから2枚のアルバムを出して消滅したハード・ロック・バンドの78年作、ラジオ局へのプロモーション用だったため極めて入手困難であったスタジオ・ライヴ盤。ZEP色が濃いサウンドですが、それよりもサポート・アクトを務めたこともあるKISSのようなロックンロール色・エンターテインメント色が強く感じられます。プリティ・シングス、バッド・カンパニーに続くバンドとしてプッシュされたものの、やがてパンク、ニュー・ウェイヴの時代が到来。やはり正統派ハード・ロック・バンドが成功するには難しい時期だったのでしょう。ZEPファン、ハード・ロック・ファンはこの機会に是非!
SILVERHEAD/BERLIN BACKLASH 1973
カリスマ性みなぎるヴォーカリスト、マイケル・デ・バレスを中心とする英グラム・バンド、73年ベルリンでの公演を収録したライヴ盤
1,990円(税込2,189円)
PINK FLOYD/PIPER AT THE GATES OF DAWN
67年の記念すべきデビュー・アルバム、シド・バレットの才気ほとばしるブリティッシュ・サイケデリック・ロックの大傑作!
750円(税込825円)
英米混成のバンドによる名作の数々を探求してまいります!
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あの鋭いスタジオ録音がライブで再現(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
70年代後期にデビューし、ツェッペリンのコピーとさげすまれつつも、わが国のユーザーに絶大な人気を博し、いまだカリスマ的魅力を放つバンドがディテクティブです。彼らの残した2枚のスタジオ録音と比べると、比べるべくもない録音の貧しさ。でもこの録音にありつくために、数十年も我慢していたのです。さすがにCD化されたときの喜びはどこかへ行ってしまいました。音の貧しさを別にすれば、彼らはさすがの演奏力と存在感だったわけです。特にスラップを駆使するボビー・ピケット、ソロを披露するトニー・ケイが元気です。
この突然変異ヘビーロックのルーツを探し当てることは困難です。全部の曲づくりに噛んでいるマイケル・モナークが肝かもと思い、ステッペンウルフを聴いてみましたが、ヒントのかけらも出てきません。ジョン・ハイドとピケットに至っては、このプロジェクト後、かき消えるようにいなくなっています。デ・バレスがハードロックしていたのも、このバンドとチェカード・パストだけですし。デ・バレスがディテクティブ以前にいっしょにやっていたトニー・セールスあたりの入れ知恵だったんでしょうか。
音はとにかく唯一無二。ツェッペリンのコピーとおっしゃる方は、実際に聴かれてみるとよろしいです。コピーしたってこの音は出ないでしょうから。わたしにとって彼らは常にアイドルです。