MALS413(MALS)
イタリアやアルゼンチンのプログレに通じる詩情が印象的な、70年代の香りに包まれたシンフォニック・ロックを鳴らすのがこのグループ。旧ソ連的な荘厳さをほとんど感じさせないメロディアスな作風が新鮮です。
80年代末にKey奏者のAlexander Eletskyによる結成された旧ソ連はベラルーシのプログレ・バンド。メンバーの不慮の死などにより94年にいったん解散し、10年後の04年に再結成され、08年復活作をリリース。復活後の5枚目となる2015年作。透明感あるアルペジオとたおやかなオブリガードともにハートフルなアコギ、柔らかに広がる幻想的なシンセのバッキングから高らかに鳴るハモンドのリードまで歌心いっぱいのキーボード、優しいタッチで紡がれるオブリガードやリードで魅せるエレキ、そして、イタリアン・ロックを思わせるエモーショナルさと人懐っこさを持つヴォーカル。どこまでも70年代の香りに包まれたメロディアスなシンフォニック・ロックが持ち味です。旧ソ連というと重厚さや荘厳さに満ちたバンドが多いですが、東欧に近いベラルーシという土地柄もあるのか、旧ソ連らしさはほとんどなく、イタリアやアルゼンチンのプログレに通じる詩情が印象的です。
KARFAGEN/MESSAGES FROM AFAR: FIRST CONTACT
ウクライナ出身キーボーディストAntony Kalugin率いるプロジェクト、2017年作9thアルバム、ずばりTHE FLOWER KINGSにも肩を並べる完成度に達したシンフォ・ファン必聴作!
2,190円(税込2,409円)
BRUNO MANSINI/SECRET SIGNS OF GREEN
美声のハイ・トーン・ヴォーカル、透明感ある美メロが魅力のブラジルのミュージシャン、伸びやかなる2015年2nd
2,390円(税込2,629円)
netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』第60回 7 OCEAN / Son Of Sun (Belarus / 2016)
「ミュージシャンの視点からプログレッシブ・ロック作品を捉える」ことをコンセプトに、同じ時代を生きる世界中の素晴らしいプログレッシブ・ロックアーティストたちの作品を幅広く紹介するコラム。担当は、MUSEAからデビューした日本のアーティストnetherland dwarf!
世界の国々に散らばる魅力あるプログレ作品を求めてカケレコCD棚を巡っていく「世界のプログレ探求紀行!」。今回は東欧・中欧の諸国を巡りながらプログレ盤をピックアップいたします☆
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