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浮遊感ある頼りないコーラスで全体が進行する(0 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
「マジカル・ミステリー・ツアー」や「サタニック・マジェスティーズ」をお好きな人におすすめしたいサイケデリック・ポップ大作です。ハードロック馬鹿のわたしがなぜこのアルバムを知っているかと言いましたら、彼らがタッキー・バザードの前身だから。この録音のリリースにはビル・ワイマンが深く噛んでいます。彼がこの音を気に入っていたということは「サタニック・マジェスティーズ」は、ワイマンが先導したプロジェクトだったんでしょうか。不思議です。
ときおり爺さんの語りが入ります。ビル・ワイマンの家の庭師なんだそうで、人のセンスでそんなものを入れられたバンドのメンバーはどんな心持だったか、と。何でもありのサイケ時代ですからね。
ジ・エンドは、サイケデリック・ブーム終焉により好意的な評価を得ることができませんでした。彼らの音楽に好意的だったスペインに渡り、音楽活動を続けることとなります。グループ名を「タッキー・バザード」に変えて、音楽もブルーズ・ロック寄りになっていきます。タッキー・バザードの英国未発売に終わったアルバム「カミング・オン・アゲイン」は、オーケストラを使ってジ・エンドの復活戦をやろうとしたフシがあります。