DREAM THEATER/A CHANGE OF SEASONS
95年作、フロイド/カンサス/クイーン/ジャーニー/ディキシー・ドレッグス/ジェネシスのプログレ・メドレーを収録
240円(税込264円)
ウクライナ出身のコンポーザーAntony Kalugin率いるソロ・プロジェクト、映像喚起的でイマジネーション溢れる2014年のシンフォ傑作
2,200円(税込2,420円)
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兄弟が到達したのは北欧伝説(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
スウェーデンのフュージョン・グループ、トリビュートの4作めであり、ラスト。ピエール・メルレンのほか何人かのコア・メンバーが、ワールド・ワイドな活動のために抜け、アンデション3人兄姉妹と、ギタリストだけの編成です。で、マイク・オールドフィールドのような土臭い懐かしい音になっています。3兄姉妹のウインド・アンサンブルの妙が楽しめるレコード。弦楽も効果的です。フュージョン中心の作風から、非常にケルト的な音楽に回帰しています。小粒ながら、心地よい音楽です。最後の「テラ・インコグニータ」は21分にわたる大組曲です。
小さいオーケストラ並みの管楽器、弦楽器奏者をゲストにして展開します。全曲を書いているのがギデオン・アンデションです。第二次大戦のイメージ、アフリカン・コーラスが象徴する未踏の土地、悲観的なピアノ協奏曲、というように曲は進んでいきます。展開は自然で、リスナーを教育するような意図はなさそうです。バイキングみたいな、海を渡る探検物語と解釈しました。
全体の曲調は冷ややかであり、明るいもので、北欧らしさを十分に感じることができます。ロック的な激しさ、野蛮さはありません。トリビュートのスタジオ録音3枚の中で、最も統一感があります。2024.03.27
北欧を代表するシンフォ作品(0 拍手)
yes_90125さん レビューをすべて見る
北欧を代表するシンフォ・バンドTRIBUTEの4作目。
同傾向の作品として、ISILDURS BANEの「CHEVAL」やFUGATO ORCHESTRAの「Neander Variaciok」あたりが思い浮かびますが、こちらの方がより多彩な要素を含んでいるように思います。
チェロ、ヴァイオリン、フルート、オーボエなどの管弦楽器によるクラシカルな演奏に、トラッド、ニューエイジ、ケルト、エスニック色も加わります。
北欧のバンドを評する時よく使われる「透明感」「清涼感」という表現がぴったりなサウンドで、ピアノやギターのアコースティックな演奏、美声女性ヴォーカルをフィーチャーした曲のポイントも高い!
ラストのタイトル曲は20分超えの大作。
弦楽器による哀愁のメロディから始まり、打楽器の使い方が印象的なエスニック調、ピアノと弦楽器によるクラシック風の展開を経て、少しオールドフィールドを思わせるギターがリードする終盤を迎えます。
全体的には上品で大人しめな印象ですが、決してイージーリスニングにはならず、やはりシンフォ・ロックと呼ぶのが相応しい作品だと思います。