イタリア産新鋭プログレ・バンドによる12年作。冒頭よりタイトなドラムス、地を這うように怪しげなベース、そしてうねるようにテクニカルなフレージングで突き進むギターによる強靭なアンサンブルが展開されへヴィー・プログレ・バンドという認識を持ちますが、2曲目では北欧のバンドかと思うほどの透明感溢れる音色を聴かせ、繊細なアコギを織り交ぜたフュージョン風の流麗な演奏を展開。以降も、美しくも重厚でシリアスなバンド独自の世界観を紡ぎ出していきます。フュージョン的な流麗な音使いと70年代CRIMSONの遺伝子が出会ったかのような、ありそうでなかった音楽性で聴かせる傑作です。
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