直輸入盤、帯・解説付き、定価2100。
これ、Tim Hardin「If I Were A Carpenter」のカバー曲だったのか・・・。テキサスの地でガレージ・サイケに料理されると、こんなにも野放図で荒々しくもキャッチーになっちゃうのね。
テキサス出身で、同郷の13th Floor Elevatorsに影響を受けて結成されたサイケデリック・ガレージ・ロック・バンド、69年デビュー作。後にZZ TOPのリズム隊となるDustyHill(B)とFrank Beard(Dr)の2人が在籍していることでも知られているバンドです。オープニングを飾るTim Hardin「If I Were A Carpenter」のカヴァー曲からアクセル全開!手数多くドタバタと疾走するドラムをバックに、左右チャンネルに配置された二本のギターがからみあうアンサンブルのカッコいいこと!左チャンネルでは、まるで90年代のインディーオルタナバンドのように粗野にかきむしられるファズ・ギターがリズムを刻み、右チャンネルでは、ペラペラでヘロヘロな単音リードが歌メロに終始からみついてたまりません。長尺のソロパートに突入すると、左チャンネルのギターも縦横無尽に単音リードを奏で、左右チャンネルのリードが奔放にからみあって、バッファロー・スプリングフィールドをサイケでまぶしたような感じで痺れます。うめくような荒々しいヴォーカルと地を這うベースも印象的です。これはリアルタイムでライブで聴きたかった!早回しのようにご機嫌に疾走するガレージ・ナンバーあり、アニマルズを沼に沈めたようなダウナーなナンバーあり、GRATEFUL DEAD『American Beauty』に入っていそうな陽気でサイケなカントリー・ロック・ナンバーあり、69年の時代の空気を感じさせる快作です。
ZZ TOP、SPOOKY TOOTH、BLACK SABBATH...。名バンドたちの前身&後身にあたる知られざるグループたちを探求します!
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