クリス・マグレガーズ・ブラザーフッド・オブ・ブレス

南ア出身の白人ピアニストChris McGregorが渡英後に結成したビッグバンド、英ジャズの俊英が多数参加した71年作、冒頭「MRA」は必聴キラーチューン！

南アフリカ共和国出身の白人ジャズ・ピアニストChris McGregorが、渡英後に結成したビッグ・バンドによる71年作。南アフリカ時代からの盟友であるサックス奏者Dudu Pukwanaに加え、英国からはJohn Surman、Ｍike Osborne、Marc Charig、Alan Skidmore、Nick Evansといった当時の英国ジャズ俊英たちが大挙参加しています。冒頭を飾る「MRA」は、キャッチーなテーマを繰り返すシンプルな曲ですが、厚みのあるゴージャスなビッグ・バンドがエネルギッシュに駆け抜けていくキラーチューン。とてつもなくカッコいいです。以降は即興主体の前衛フリージャズあり、英国的な端正でロマンティックなナンバーあり、南ア出身らしいアフロ・エッセンスを注入したナンバーありと、多彩な表情で飽きさせることなく聴かせます。本人のピアノはアップテンポな曲でのファンキーに舞い飛ぶようなプレイが特に出色。基本的にはジャズですが、熱量たっぷりのハイテンションな演奏はロック・ファンにもきっと響くはず！