ROK087(ROCKET) 【2011年発売CD】
廃盤、デジタル・リマスター。
仄暗さを内包した瞑想的な音像と、広がりのある音響処理が素晴らしい、北欧産ジャズ/チェンバー・ロック。余談ながらなんとなく「その男、凶暴につき」のメロディや世界観を思い出させますねぇ。
フィンランド。SUOMEN TALVISOTA 1939-1940でも活動したピアニストを中心に結成、Jukka Tolonen率いるTASAVALLAN PRESIDENTTIに在籍した管楽器奏者Pekka Poyryらを擁するグループ。80年作。アコースティク・ピアノ/スピネット(小型チェンバロ)、エレキ・ギター、エレキ・ベース、サックス/フルート、ドラム/パーカッション、タンプーラ(インド古典音楽の伴奏にも使われる弦楽器)という6人編成。仄暗さを内包した瞑想的な音像と、広がりのある音響処理がとにかく印象的。持続するタンプーラの残響、ジャコ・パストリアスを彷彿させるベース・ハーモ二クス、飛翔する如きサックス&フルート、儚くも瑞々しいアコースティック・ピアノなど、楽器単体の持つ美しさを最大限に浮き上がらせるように構築されたアンサンブルは、特筆ものの素晴らしさ。随所に散りばめられた北欧民謡×オリエンタルな旋律も妙味なさじ加減。後半に収められた肉感的な変拍子曲は、ベルギー周辺の暗黒チェンバー・ロックにも通じるサウンドです。
GERRY RAFFERTY/CAN I HAVE MY MONEY BACK ?
後にはAORシーンで名を馳せるSSWで、活動初期には「グラスゴーのポール・マッカートニー」の異名を取ったポップ職人、リリカルなメロディが溢れ出す71年ソロ作
1,890円(税込2,079円)
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