帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ カビあり
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デモ行進するより、ベースを弾くべきだ(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
わたしは英国の病理をストラングラーズとセックス・ピストルズによって知りました。それまではロンドン・ブリッジで、ビッグ・ベンで、アビーロードな国柄と思っていましたんで。金も仕事もない一方で、昔からの特権階級は働きもしないでのさばっている。王室はいまだに土地賃貸収入と権威だけで世界を従えているし、どこにも夢はない。だからフットボールがビッグ・ビジネスになってしまうわけ。ストラングラーズ(絞首刑執行人の意味)は、それら病理を丁寧にまな板にのせてさらけだし、ぶった切っていきました。命が危なかった思います。
「ブラック・アンド・ホワイト」という盤がなかったら、彼らの金字塔はこの盤だったと思います。出た時に、ノーモア・ヒーローズという曲と考え方は大きな支持を得ましたから。要するにヒーローになって幸せなのかい、という訴えです。デイビッド・ボウイが、誰でも一日でヒーローになれると歌ったアンチになっています。ステージで殺されたいと歌っていたボウイが、ジョン・レノン暗殺に恐れおののいた話は有名。まあ、これは別の話です。ストラングラーズは、地べたで格闘し、実際にステージは何度も襲撃されたようです。
時に現実世界の病理を肯定してしまう危険をもったのが音楽とポップです。それを許せないのがパンクと彼ら。その誠実さと暴力は、いまだ有効だと思います。2023.10.25