...TO THE POWER OF THREE

Robert Berryによるハードポップ化ELP（7 拍手）

waterbearerさん レビューをすべて見る

「数字を冠したバンド名は短命」というジンクス？があるそうで。まぁこのユニットも1枚で終わったのでまんまと当てはまったのだが、音的にはEmerson Lake & Powell（1987)そしてELP復活の[Black Moon](1992)で聞かれる、これでもかというほどのシンセサイザー群、PowellであろうがPalmerであろうがkeyに対抗できるパワフルなDsという音の構造的なものは変わりはない。もう「はいはい、そーですよねー」ともうお決まりなので新鮮味はないのだ（好きだけど笑）。
この３（スリー）唯一作の一番の特徴はRobert BerryのVoなのだ。南ア出身。ソロも何枚か出ている。かのGTR幻の2nd[Nerotrend]でB&Voを担当するはずだった彼である。ハードロック路線の声質なんだろうけど線がやや細くパワフルさというよりもメロディを聴かせるタイプ。プログレ畑の人たちには「？」だっただろうけどこれはこれで一筋の清涼感を与えているように思える。M2での女性コーラス（！）との相性も新鮮。発売当時は売れなかったんだろうなぁ。けれどアメリカ盤も2回再発になってるんですよ。不思議なもんだ。当時聴かなかった方はぜひ！

プログレ・ポップな佳作（2 拍手）

yes_90125さん レビューをすべて見る

Keith Emerson、Carl Palmer、Robert Berryの3人によるプログレ・ポップな佳作。
Emerson,Lake&Powellが空中分解し、Carl Palmerが出戻るものの、今度はGreg Lakeが脱退してEL&P再結成が夢と消え、Robert Berryを迎えて新たなプロジェクトとして発表されたアルバム。

個人的にはEmerson,Lake&Powellも好きなんだけど、やはり過去の栄光に縋るというか、目新しさはなかった（いや、本当に好きなアルバムなんですよ）。
そして、3「TO THE POWER OF THREE」の登場。
やはり、Robert Berryの加入による効果が大きいと思うけれど、1988年という時代に合わせた作品に仕上がっていて、JourneyとかForeignerのファンにもお奨め出来るのではないかと思う。
とは言え、Keith Emersonのキーボードは、まさにEL&Pでプログレ・ファンの期待を裏切ることはない。
1作で解散してしまったことを考えると、当時は受け入れられなかったのだろうが、今聴いてみても、何故ヒットしなかったかと不思議な良質なアルバム。