70年の唯一のアルバム、SANDY DENNYを想わせる凛としたMARIAN SEGALのヴォーカル、秋枯れのフィドル、英国叙情を醸し出す弦楽器&ハープシコードが絶妙に絡んだ美しすぎる英国フォーク
1,590円(税込1,749円)
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南部の人にとって「ホーム」とは川のことらしい(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
あまり知られていないミュージシャン、レコードだと思います。録音はマッスルショールズ、ナッシュビル、ハリウッドで行われていて、それぞれの土地の腕利きのミュージシャンを起用。73年頃、ウェイン・ベリーの声と作曲は、プロの間では評判になっていたようで、実に的確、出過ぎないサポートです。スワンプと言うには洗練されていて、西海岸と言うには郷愁色が強い。そんな音で実に落ち着きます。
わたしはAORという年寄り向けのロック崩れジャンルがどうにも苦手です。ネがハードロックとR&Bな人間なもので、熱と躍動がないと音楽を聴いた気がしません。ざくざくしたアクースティック・ギターが良いし、ジェシ・デイビズやジェフ・バクスターの電化ギターの激しいソロも聴けるのは素晴らしいです。何より感心するのは、ジム・ケルトナー、ケネス・ブットリー、ジム・ゴードン、ロジャー・ホーキンズというドラマーたちの音です。派手ではないんですが、この音を聴いてしまうとハードロックのドラミングは、やっぱりダサいなと…ごめんなさい。自分がトシとったせいもあるんですがね。
トム・ヤンスやジェシ・デイビズのCDを通販サイトで探しているときに、しつこく「おすすめ」で上がってくるのでポチっとしてしまいました。たまにはこんな出会い方もよいんではないですか。2021.10.12