ポーランド出身のシンフォニック・ロック・バンド、01年1st。オルガンとシンセが厳粛に奏でられる中をギターがひたすら悲痛なトーンで泣き叫ぶ、息をのむオープニング。PINK FLOYDの名曲「Shine On You Crazy Diamond」にも匹敵する名演です。MIKE OLDFIELDに通ずるアイリッシュ・トラッド色を取り入れた作風が特徴で、メランコリックなアコギをバックに、叙情溢れる流麗なヴァイオリンとギルモア直系の泣きの表現力にテクニックが加わったギターがドラマチックに絡み合い、どこまでも広がる雄大な情景を映し出していきます。シリアスな演奏だけでなく解放感に満ちたポップな演奏も魅力的で、リズミカルに弾むアンサンブルの中、涼風を思わせる爽やかなフレーズを奏でていくギターは絶品です。これは東欧という枠を飛び越えて、ワールドワイドに聴かれるべき傑作!
エレクトロニクスを主体に構築された重厚なプログレを聴かせる24年作7th。根底に変わらぬフロイド憧憬を感じさせつつも、エモーショナルなヴォーカル、スケール大きくも陰鬱で彼岸的なサウンドは、RADIOHEADにも通じている気がします。
マイク・オールドフィールドとキャメルが共作したみたいなサウンドを聴かせるポーランドのシンフォ・ユニット。緻密に織り上げられていくような美しい演奏が印象的なギターやピアノ、一人のミュージシャンによる演奏とは思えない完成度!
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マイク・オールドフィールド+ピンク・フロイドにポーランドらしい叙情性が加わった絶品(2 拍手)
yes_90125さん レビューをすべて見る
AMAROKというバンドはスペインにもいますが、こちらはポーランドのバンドです。
バンド名から想像出来るとおり、マイク・オールドフィールドの影響を感じますが、ジャケット・イメージそのままにカモメの鳴き声に導かれて始まる1曲目〜2曲目は、ピンク・フロイド直系で「炎」好きには堪りません!
アルバムとしてはインストゥルメンタル作品と言って良いとは思うのですが、女性Voがコーラスとして加わる3曲目などは「さすが美声女性Vo宝庫のポーランド♪」と思うし、8曲目の出だしは「待ってました!」とばかりにマイク・オールドフィールド節全開だし、ヴァイオリンやフルートが奏でるメロディの叙情性にはうるうるしてしまうのです。
しかも、マルチ・ミュージシャンMichał Wojtasがゲストを迎えてバンド編成で創り上げた作品だということも驚き。
ギターはもちろんのこと、ピアノやハモンド・オルガンの音色はツボを押さえていて、1枚のアルバムをインストゥルメンタルで聴かせるセンスも優れています。
この人の素養はかなりスゴイ!
未だに愛聴盤の1枚です。