2nd「FANTASY OF HORSES」がオーストラリアを代表するプログレッシブロック名盤と評され人気の高いグループの、こちらも負けず劣らずな75年デビュー作。2ndでも顕著だった、ブラスセクションとストリングスが鳴り響くシンフォニックロックはこのデビュー作からすでに異彩を放っており、10分以上の大曲を中心にさすがはオージープログレを代表するバンドだけあって良く練りこまれた作風。全体的にアートロックからの過渡期的な雰囲気を感じさせるも、混声合唱も取り入れられ、オペラチックな男女ボーカルがシアトリカルな歌い回しを見せる、クラシカルロックの長所を最大限に生かした音楽性となっています。また、知る人ぞ知るメロトロン名盤でもあり、スリリングなブラスロックアンサンブルから一転、メロトロンストリングスの哀愁が誘う引きのパートへと緩急を付けて展開するなど、ドラマ性にも富んだなかなかの力作となっています。トータルな完成度は2ndに譲るも、無視するにはあまりに惜しい好盤。
ポーランド、90年代末に活動したMILLENIUMのリーダー/キーボーディストによるソロユニット、24年ぶりの22年復活作!
1,390円(税込1,529円)
オーストラリア&ニュージーランドのちょっぴりマイナーなロック&プログレ特集♪
「オーストラリア?AC/DCくらいしかなくない?」という人に、マイナーだけど英米ロックに肩を並べる名作の数々をご紹介します♪
舩曳将仁の「世界のジャケ写から」 第十二回 RAINBOW THEATER『ARMADA』(オーストラリア)
コラム「そしてロックで泣け!」が好評だった音楽ライター舩曳将仁氏による、新連載コラム「世界のジャケ写から」。世界のプログレ作品より魅力的なジャケットを取り上げ、アーティストと作品、楽曲の魅力に迫ってまいります。
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