SB015(SECOND BATTLE)
デジパック仕様、ボーナス・トラック2曲。
荘厳なクラシカルにフロイド風サイケデリックにハード・ロックにノイズ何でもあり!初期ジャーマン・プログレらしいごった煮感に溢れた、個性満点の作品。
ドイツ北部出身の伝説的なバンド、ヴィールスの70年発表のファースト・アルバム。ストーンズの「黒くぬれ」を挿入したり、ピンク・フロイドの「神秘」あたりの音が飛び出したりとヴァラエティに富んだ曲作りが楽しい。メンバーにフルート奏者がいるのがサウンド上のポイントとなっている。面白さでは、より個性的なファースト、完成度の高さではセカンド
英国プログレのトップ・ミュージシャンたちが集結したスーパーグループ、クリムゾンの緊密なテンションとイエスの雄大なファンタジーを合わせたような78年発表1st!
490円(税込539円)
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何でもあります、は何もありませんの同義(0 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
田舎でバンドを組もうとすると、メンバーの音楽趣味がごちゃごちゃなんだけど、ほかに楽器できる人間いなくて仕方なく…というケースがあります。わたしもそんな経験があって、オフコースやら「愛はかげろう」やら演らされた時には殺意がわきました。…演ったけど…。1曲目の「リベレーション」には、えんえんと「黒くぬれ」のモチーフが出てきます。ところがリーダーで決定権があったのは、フルートのバーント・ホフマンであったらしく、やたらクラシカルな吹き倒し、オルガン弾き倒しがあるのです。その裏でベースソロをやる奴、ドラムだけ目立とうとする奴、ジミヘンみたいに弾こうとする奴。頭がこんがらがってきます。
メンバーそれぞれの趣味を出していこうじゃないか、で始まったんでしょうか。なんか高校生バンドのリハを聴いている気がしてきました。わたしは、3曲目のジミヘンに影響された曲が最も聴けますが。これでデビューできたのだから素敵な時代です。71年。でもジミヘンにはフルート奏者いませんぜ。
彼らは、同じ時期に「ウィード」というバンドもやっています。こちらは、ケン・ヘンズレー様をメンバーに迎えたので、正統オルガン・ハードなのでした。どう聴いても、サイケ調ハードロック・バンドが本当の性格です。なぜそこで、フロイドの真似をする、忠告したくなる出来なのです。やはりジャーマン・ハードのコアなファン向けでしょうか。