仄暗い背景に浮かび上がるシルエット。内省的なジャケットがその音像を示唆する、ややシアトリカルで静謐なアンサンブルが特徴の南アフリカ4人組アシッド・フォーク/ロック・バンドの70年作1st、ドイツSHADOKSからのリイシュー盤。アコースティック・ギター、ジャズ/ブルース・フィーリングのエレキ・ギター、柔らかいエコーのかかったフルート、朴訥としたパーカッション、時折絡むフリーキーなサックスやハープシコード等で紡ぎだされる楽曲群は、かのDave Brubeck作によるウエストコースト・ジャズの大定番「Take Five」からインスパイアを受けたと思われし「Ain't Necessarily So - Take Five」や、副題に“アシッド・ラーガ”と銘打たれたシタール曲「Total Totum」等、ある一定の含蓄と先人からの影響を吸収した“70'sサイケ”の特徴を十二分に露にしたサウンド。パーカッションの乾いた音色が醸し出すアフリカ/大陸的な匂いとともに、気怠いヴォーカル然り、英国トラッド「Scarborough Fair」のカヴァー然り、英国フォークに通じる湿った感触を内包した独特の手触りが希有な一枚。
CAPTAIN BEEFHEART & HIS MAGIC BAND/MIRROR MAN SESSIONS
いわくつきの71年発表作『MIRROR MAN』の原型となったセッション音源集、99年リリース
550円(税込605円)
「中東・辺境ユーロ」「アフリカ」「アジア」「南米」・・・。第三世界の生んだ素晴らしき辺境サイケをご紹介。
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
陰翳ある歌声、くすんだフルート、メランコリックなギター、呪術的なパーカッション、そしてこのジャケ。いかにも70年頃の仄暗い英国アンダーグラウンド・ロックですなぁ〜と思ったら、南アフリカのバンドなのか!
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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