84年公開の同名映画のサントラ作品、代表曲の一つ「心の愛(I Just Called To Say I Love You)」収録
90円(税込99円)
EL&P(EMERSON LAKE & PALMER)/TRILOGY
壮大な傑作組曲「ENDLESS ENIGMA」、コープランドをアレンジした華やかでキャッチーな「HOEDOWN」、ファンタジックな表題曲などバラエティに富んだサウンドを披露する72年作4th
690円(税込759円)
「音楽歳時記」第六回: 7月 七夕に夫婦ものと男女デュオを想う 文・深民淳
深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
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母は強し(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
「ゴジラ-1.0」で、ゴジラに匹敵するほど怖いのが、安藤サクラさん演じる「澄子さん」です。手ぬぐいで主人公を打ち据えながら吠えまくるシーンには、背筋が逆立ちました。その澄子さん、乳呑児が登場するやいなや「母親」に変わってしまうんです。「エクソシスト 信じる者」には、オリジナルのリーガンの母を演じるエレン・バースティンが、信じられないぐらい強くなって帰ってきます。両目を貫かれながら悪魔への打擲をやめない、強い母親です。母親は偉大だと怖れおののいた映画のはしごでした。
このレコードは、実に3年ぶり。80年代のロックシーンをリードしていたと言っていい、ベネターが母親になって帰ってきました。女性シンガーが母親になって武器にできないことがあります。セクシュアルなアピールです。いえ、出産と子育てという、責任があり、大きな仕事をしている人にはそんなものは必要ない。さらの自分を出すだけで、存在感をアピールできる。「フィメール」と銘打つ必要がない安定が、良い方向に作用しているようです。
ロケンロール「オール・ファイアード・アップ」、「ワイド・アウェイク・イン・アメリカ」がよいです。小細工なく、ぐいぐい攻めてきます。2023.12.02