2ndをCAMELのキーボーディストPeter Bardensがプロデュースしたことでプログレファンには馴染みの深いイギリスのグループの70年デビュー作。その内容はCRESSIDAのような典型的な英国ロックサウンドを軸に、当時を反映したサイケデリック、ハード・ロック、ジャズ・ロックなどが混然となってプログレッシブ・ロック化したカオティックなへヴィー・ロックです。2ndにも受け継がれるオルガン、そしてフルートによる熱のこもったプレイが際立つスリリングな作風であり、次作に比べると荒削りな部分はあれど、そのごった煮でアバウトな音像と執拗な畳み掛けによるバンドアンサンブルは、B級ロックファンにはたまらないもの。知名度こそ次作に譲るも、荒々しさとダイナミズムに溢れた英国ロックの好盤と言えるでしょう。
スペイン・バスク州を象徴するグループ、ユーロ・シンフォの大傑作「ITOIZ」に続いてリリースされた80年2ndアルバム、異国情緒豊かなユーロ・ジャズ・ロックの名品
750円(税込825円)
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