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このバンドの抑制されたフィドルが好き(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ザック・ブラウン・バンドが世に出てからもう10年以上たちますか…。早いものです。わたしは2012年の「アンケイジド」で彼らを知り、このファースト作は後勉強です。カントリーと言いましても、ボーカルとコーラスはゴスペルの雰囲気ありあり、リズムはニューオリンズというオルタナ・カントリーで、米国の良心だと思います。何より彼らの良さは湿り気にあり、ちょっと泣かせるメロディを持ってくるのが特徴です。アトランタが拠点。米国を代表できるバンドになりました。
ザック・ブラウンは、12人兄弟の11人めなのだそうです。わたしが感じるかぎり、育ちの良さが曲を通して伝わってきます。家族や友人を大事にするのが南部気質で、彼の生い立ちに深く関わっているでしょう。彼が声を張り上げるときの突き抜けた明るさには、逆に泣けてきます。バンドとしても大編成で、オールマンやレーナードの家族的なバンドの在り方とカントリーが合致したスタイルです。曲はどれも良いです。おすすめは「フリー」「ジョリーン」。2022.01.10