KING CRIMSON/STARLESS AND BIBLE BLACK
精緻にしてヴァイオレンス!ライヴ音源とスタジオ音源に巧みな編集を施した74年作7th、クリムゾン史上の難曲「FRACTURE」収録
472円(税込519円)
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯に軽微な折れ・中央部分に色褪せあり
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ ケースツメ跡あり、若干折れあり
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肉体派サイケ・ブギ(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
80年代のパンク以降を、圧倒的な演奏力と前進力で引っ張ったのがPIL。ところが彼らのポピュラリティは長続きせず、メンバーの離合集散を繰り返すことになってしまいます。この時期、もうジョン・ライドンとライドンが集めた腕利きバックという構図で、シーンへのインパクトはほぼなかったと言っていいでしょう。ライドンは一貫して「アタマ」ではなく、肉体に働きかける音楽をやっていたと思います。このレコードは、とにかく踊れることが特徴。ダンス・ミュージックとしてとても良く出来ています。
タイトルの「シアトル」は、ツアーで滞在したシアトルで悪いことばかりが起こったことから、怒りをまき散らす内容です。ライドンにとって怒りは、音を出す契機として必要なもので、全体を締める結果につながっています。
すさまじいのが、ドラムズとギター。ブルース・スミスとジョン・マクガフです。これだけカラフルな音は、PILの歴史で今までありませんでした。ダブのリズムに、マクガフのニューロティックなリフやアルペジオが踊ると脳がとろけそうな甘美な気持ちになります。それでいて、ブルーズやブギへの回帰をイメージさせるところも不思議です。古くて新しい音と言いましょうか。わたしがPILで最も愛聴するレコードです。