SMOOTH AS RAW

秘蔵盤のようにして一人で楽しんでいたのに…（3 拍手）

たすけさん レビューをすべて見る

オハイオ州クリーブランドのサイケ・グループ唯一作。わたしはこの新装盤を所持しているわけではなく、2012年KISMET盤です。イントロダクションがジェット機の離陸音でそれが次の曲につながります。ところが曲間が生じてしまい台無しになっているCDでした。うなるオルガン、弦楽や管楽器、歌いあげるマイケル・ジーのボーカルが全体を彩っています。サイケとして捉えたら、少しバロック調です。

制作者は、駆け出しのビル・シムジクで、彼は曲も書き演奏にも参加しているようです。ジェイムズ・ギャングのカバー写真を撮ったこともあり、駆け出しのシムジクは面倒見の良い制作者だったのですね。驚くことに「スコティッシュ・シング」ではマーチングにバグパイプまで登場します。夢見るようなバロック・ポップが続く中で、待っていましたのヘビー曲が「カム・オン・ダウン・マイ・ガール」です。

オルガンとギターの重いリフにブラスがからんでくる夢のようなヘビー・ポップで、最高に良いですね。わたしがDJ番組を持っていたら、必ずかけるな、これ。表紙のメンバーのうち、ひとりが車椅子に腰かけています。怪我でもしていたのかと思って調べたら、別の写真ではしっかり立っていました。