KOSMOS005(KOSMOS)
CD-R。
麗しくも少し厳かな表情の女性ヴォーカル、ゆったりと雄大に湧き上がるメロトロンらが描く、あまりに幻想的なサウンドに涙が出そうです。北欧フィンランドより届けられたイマジネーション豊かなプログレッシヴ・フォ―ク名作。
フィンランドの新鋭シンフォ/プログレッシヴ・フォーク・グループによる19年5thアルバム。女性ヴォーカルと2人のメロトロン・プレイヤーを擁する5人組なのですが、このメロトロンの響きは本当に素晴らしい!民族色を帯びたパーカッション、うつむき加減につま弾かれるアコギ、うっすらと哀愁を添えるサックス、ひんやりとしたシンセ、そしてゆったりと雄大に湧き上がるような生メロトロンらが作り上げる、この世とは思えない幻想美を感じさせるアンサンブル。そこに麗しくも少し厳かな表情で歌われる神秘的なフィンランド語ヴォーカルが生命を吹き込みます。夢の世界のようでありながら、同時に北欧の厳しい自然情景も想起させるイマジネーションに富む演奏があまりに見事です。ドイツのHOELDARLINの1stやバスクの女性シンガーITZIARなどに通じるサウンドと言えるかも。まさに息をのむような名作です。
I VIAGGI DI MADELEINE/I VIAGGI DI MADELEINE
イタリアン・シンフォ新鋭による19年1st、初期BANCOはじめ70年代リスペクトに溢れた「王道」イタリアン・ロック!
1,710円(税込1,881円)
ISILDURS BANE/CHEVAL: VOLONTE DE ROCHER
スウェーデンを代表するシンフォニック・ロック・グループ、管弦楽器が躍動するイマジネーション溢れる89年作!
744円(税込818円)
スタッフ厳選☆今週の3枚!!【2020年1月〜9月アーカイブ】
「これは聴いてもらいたい!」というカケレコメンドな作品を毎週3枚ご紹介。2020年1月〜9月に取り上げた作品はこちらでチェックどうぞ♪
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
ダブル・メロトロン・・・何て魅惑的な響き!(1 拍手)
yes_90125さん レビューをすべて見る
ダブル・メロトロン・・・何て魅惑的な響き!
アルバム全体の印象としてはフォーク・ロック寄りで、個人的にはあまり聴かないジャンルだが、1曲目からメロトロン全開でプログレ・ファンも納得の1枚。
あまり難しいことをやっているような印象はないけれど、アコースティックな演奏にフルートやサックス、そして儚げな女性ヴォーカルが加わり、とても幻想的なサウンドだ。
女性ヴォーカルはそれ程上手いとは感じないが、その繊細さがバンドのイメージに良く合っていて物悲しさを演出する。
12分にもおよぶラストは合唱も導入される荘厳な大曲。
本来、このバンドの良さはそこじゃないのかもしれないけれど、ラストの1曲だけでも聴く価値がある。