クラプトンへの楽曲提供でも知られるいぶし銀のSSW、72年作ソロ、ニッキー・ホプキンスが全面参加、最上級のリリシズムを聴かせる傑作
2,190円(税込2,409円)
69年作、後にAMERICAN TEARS〜TOUCHで活躍するキーボード奏者Mark Mangold率いるグループ、アメリカン・プログレ/ハード・ロック
1,290円(税込1,419円)
「音楽歳時記」 第六十五回 6月 引き続き、ハード・ロックを聴こう。 文・深民淳
音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
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鍵盤奏者の悲哀(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
鍵盤奏者がリード・ボーカルでバンド・リーダーである、成功したバンドを思いつきますか。スティービー・ワンダーやリチャード・マニュエルでは、少し違う気もしますし…。ジェイ・ファーガスンは、曲づくりに才能ある人であるし、ボーカルも一流です。何よりもファーガスンの偉いところは、ブギ・ハードの基本はギターであることを理解していたことです。彼には鍵盤奏者のプライド(クラシックの素養をひけらかしたいとか、ベンディングでギターの真似したいとか)がなく、とても気持ち良い音を提供してくれました。しかし、結局はジョジョ・ガンのあと、良質なバイ・プレイヤーに落ち着いています。
わたしはジョジョ・ガンの音が大好きです。特にこのセカンドと「ジャンピン・ザ・ガン」。頬のゆるみを抑えることができません。ビル・シムジクの全ての楽器に栄養剤を注入するような音づくりも相まって、USハードのひとつの頂点ではないのかと思っています。ジャンルは異なるかも、なんですが、ステイタス・クオーとかドクター・フィールグッドの飽きの来ない音に近い印象を持っています。マンネリで何が悪い、です。そしてマシュー・アンデスのギターがよろしい。赤毛のアンです、どころではありません。2023.12.10